トルコン太郎

【トルコン太郎】ハイエースGDH206V 走行距離5万KM6ATのATF圧送交換 群馬県前橋市から

平成31年式 ハイエース GDH206V

トルコン太郎によるATF全量圧送交換のご依頼です。

 

 

新車から1年数ヶ月しか経過していないお車ですが、走行距離は52,393KM。

お仕事で使用されているので必然的に走行距離は伸びてしまうそうです。

 

走行距離が5万KMを超えてきたので、メンテナンスを目的に今回のご入庫となりました。

 

お仕事で使用するハイエース。

交換に使用するATFは高性能なものを希望されていらっしゃいました。

 

今回ご紹介するハイエースに使用するATFの選択です。

  • 4駆のディーゼル車、車重は空でも2トン超え
  • 積載1トンで総重量が3トン超え
  • 年間走行距離が4万KM以上
  • パワフルなディーゼルエンジン車

 

「車重」「長距離走行」「ディーゼルエンジン」

 

【ATFの劣化を促進してしまう3要素】を全て満たしています。

 

そこで、ハイエースには高負荷に耐えうるATFが必要だと判断し、今回のATF交換は「パワークラスター・ATFビレンザ」をご提案させていただきました。

 

 

オートサプライ鈴木では、「パワークラスタ―ATF」を3種類ラインナップしております。

  • ATFレーシング 4,000円/1リットル
  • ATFビレンザ 3,500円/1リットル
  • ATFビレンザプロ・ASS 3,000円/1リットル

※価格は全て税抜きです。

パワークラスタ―ATFは、どれも1リットル3,000円(税抜き)を超える比較的高額なATFです。

値段と性能は比例しますが、ストリートユース(普段乗り)には、一番安価なビレンザプロ・ASSでも充分すぎるほどの性能です。

 

「耐久性」や「耐熱性」は一般に市販されているATFの中でも最強レベルの「ATFビレンザ」。

 

ハイエースと積載物でトータル3トン超えにも達する状態で走るわけですから、ATFの性能は高ければ高いほど安心なのです。

 

 

交換に使用するATFが決まりましたのでお車をお預かりして作業に入ります。

 

まずは事前チェックから。

 

走行試運転へ行ってきます。

 

ATF交換前のミッションの状態を確認します。

 

少し動かしただけで、車重を感じます。

車重と荷物で約3トンの車両。やはり重い。

 

アクセルを踏み込むと、エンジンは頑張って回転数を上げていきますが、車が進まない感じです。

もっさりした感じといいましょうかATFが完全に負けてしまっています。

 

もともと粘度の低い「トヨタ純正ATFオートフルードWS」。

すでに限界まで劣化して、オイルとしての粘度を保てなくなっているのでしょうか。

 

トヨタでは、基本的に無交換としているATFですが、お仕事で使用するお車は5万KMで交換が必要だと感じました。

 

 

AT自体の調子は悪くないことを確認できました。

ピットへ戻り外部診断機を接続します。

 

今回の作業に影響がない箇所で故障コードが検出されましたが、ATに関しては問題なし。

 

それでは、作業に入ります。

 

まずはリフトでハイエースをもち上げます。

 

6速のハイエースはレベルゲージがありません。

現在主流の「オーバーフロー」でフルードレベル調整をするタイプです。

 

そのため、水平にリフトアップする必用があります。

いい加減なリフトアップでは正確な油量調整ができません。

 

ATのオイルパンです。

ドレンプラグとオーバーフロープラグ、2つの排出口があります。

 

オイルクーラーのホースにトルコン太郎を割り込ませて接続します。

 

この時にホース内部のATFをサンプルに採取します。

 

透明度がまったくない状態です。

 

エンジンを始動するとハイエースのAT内部からトルコン太郎のモニター内へATFが流れ込んできます。

 

モニターは先ほどのボトルよりも大きくてATFの汚れ具合が良く確認できます。

 

 

ATFを適温に調整したら洗浄から始めます。

 

洗浄には、比較的安価なアイシンATFを使用します。

 

トルコン太郎の内部にアイシンATFをセットします。

 

洗浄は全量+αの10リットルを使用します。

それでは、1回目の圧送交換スタート。

 

10リットル使用して交換が終わりました。

 

交換が終わると自動でバルブが切り替わり、ハイエースのAT内部からトルコン太郎の真ん中のモニターにATFが流れ込んできます。

 

交換前よりもきれいになっているのが確認できます。

 

新油と比較しても、多少黒い程度です。

 

採取しておいた交換前のATFとの比較です。

 

1回でここまできれいになりました。

 

このきれいになったATFが新油の洗浄作用でAT内部をきれいに洗浄してくれます。

 

洗浄のお次は最終交換の準備に入ります。

 

トルコン太郎のオイルを最終交換に使用するパワークラスタ―「ATFビレンザ」と入れ替えます。

 

パワークラスタ―のATFをセットしました。

 

それでは、最終交換となる2回目の圧送交換をスタートします。

 

10.8リットルを使用した交換が終了しました。

 

真ん中のモニターをご覧ください。

 

新油と比較しても遜色のない透明度です。

 

交換目のATFとの比較です。

 

モニターのアップです。

フィルターがここまできれいに見えるほどになりました。

 

 

圧送交換は終わりましたが作業は続きます。

 

交換作業でATFの油温が上がってしまいますので、強制的に冷却をします。

 

規定温度以下まで下げたらエンジンを始動し、規定温度に調整します。

 

規定温度にあわせたらオーバーフロープラグからオイルを排出します。

 

ここでは交換後のATFのサンプルを採取します。

 

新品ガスケットに交換して、オーバーフロープラグをメーカー規定値で締め付けします。

 

作業はつづきます。

 

 

各種リセットと初期化です。

 

 

いよいよ走行試運転です。

 

ATF交換前は車重を感じましたがどうででしょうか。

 

停止状態からDレンジにチェンジ。

ブレーキを離してアクセルを軽く踏むと・・・・

 

明らかに軽くなっている!

 

エンジンのパワーがダイレクトに伝わり、車が前に出てきます。

 

エンジンパワーと車重を受け止めて無駄のない動きという感じです。

 

変速はどうでしょうか。

 

1速~2速、3速へとシフトアップしていきます。

スムーズそのもの。

 

エンジンパワーもロスなく伝えています。

 

パワフルでスムーズ。

まるで新車のような走りです。

 

1人で勝手に感動しております。

 

走行試運転は絶好調でした。

ピットへ戻り最後の故障コード確認。

 

もちろん故障コードは問題ありません。

 

 

ハイエース×パワークラスタ―ATF×トルコン太郎の全量圧送交換。

 

はじめての試みでしたが大成功!最高の結果でした。

 

 

劣化した純正ATFと交換後のパワークラスタ―ATFビレンザ。

 

走りが激変しました。

 

 

新車のうちから交換してしまうのも良いかもしれませんね。

 

 

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