平成18年式 アルファード MNH10W
リフレッシュ整備のご依頼です。
作業の内容は以下の通りです。
- リヤアクスルビームブッシュ交換
- 前後ブレーキキャリパーOH
- エアコンガスリフレッシュ
- ATF圧送交換
作業内容が多いので3回に分けてご紹介している第3弾。
最終回となる今回のリフレッシュ整備は、ATF交換とエアコンガスクリーニングをご紹介します。
リフレッシュ整備パート1(アクスルビームブッシュ交換編)はこちら
パート1で実施した事前チェックによる走行試運転の結果、ATの調子は良好。
現在の走行距離は12万KM弱。
7.4万KM走行の時点でリビルトATに載せ替えしているそうです。
載せ替えの経緯をお客様から伺いました。
ATのリビルト載せ替えの経緯なのですが トヨタのディーラーで中古て購入しまして 延長保証が切れる前に何気なく下を覗いた所ケースにATFが滲んでいて(ケースの真ん中の分割出来るとこ?) ディーラーに相談した所 保証で交換になりました。7.4万キロぐらいだったかな?購入時5.7万キロでした。特に不具合も無かったのですが こちらとしてはリビルト交換になったので良かったです。
リビルトATに載せ替えした後は、ディーラーでATFを2年ごとに交換しているそうです。
レベルゲージからのATFはきれいな状態に見えます。
外部診断機による故障コードチェック
故障コードは問題なし。
それでは作業を開始します。
今回は、リビルトAT載せ替えからの走行が5万KM未満ですので、オイルパン洗浄は省いてのATFの全量圧送になります。
ATFを2~3万KMごとに交換をしていても5~6万KMを超えてきたらオイルパン洗浄とストレーナー交換をお勧めしております。
トルコン太郎を接続します。
アルファードのATを流れているATFの状態です。
レベルゲージではきれいに見えていましたが、モニターを通してみるとご覧の様な状態です。
AT内部の洗浄を目的としたプレ洗浄から始めます。
洗浄に使用するATFはアイシンAFW+
圧送交換1回目スタートします。
9リットルの圧送交換が終了しました。
全量入れ替えした新しいATFの洗浄作業でAT内部の汚れを落としていきます。
交換直後はご覧のようにきれいなATFですが、AT内部の洗浄により汚れていきます。
トルコン太郎の背面内部です。
ATFをアイシンAFW+から本命のワコーズATFセーフティSへ入れ替えします。
AT内部洗浄が済みましたので、2回目の全量圧送交換は本命ATFで入れ替えします。
9リットルの圧送交換が終了しました。
ワコーズATFセーフティSへの入れ替え終了です。
トルコン太郎を切り離しますが追加でご依頼の作業があります。
ATとオイルクーラーをつないでいるホースが4本あります。
そのうち2本は以前ディーラーで交換済み。
残る2本の交換をご依頼をいただきました。
ホースバンドも同時に交換します。
交換するオイルクーラーホースとバンドです。
交換終了です。
ATFの量を調整して全量圧送交換作業終了です。
今回ご依頼いただいたリフレッシュ整備、最後の作業はエアコンガスクリーニング。
デンゲン社製 エコマックスZERO
エアコンガス全自動回収再生真空引き充填装置です。
エアコンガスの点検窓が備えられています。
気泡が見受けられます。
エアコンガスが減っている証拠です。
外気温は約20℃で吹き出し口温度9.3℃。
夏場は少し効きが悪いかもしれません。
新車時の冷媒(エアコンガス)充填量は830g。
クールマックスZEROに830gをセットして全自動コーススタート。
30分で終了します。
ニューテック コンプブーストNC-200。
エステル系100%化学合成高性能エアコンコンプレッサーオイル。
仕上げに1本充填します。
充填量830g
回収量600g
追加量230g
エアコンガスが3割程減ってしまっていました。
夏場は冷えが悪くなるところでした。
エアコンガスクリーニング・リフレッシュ、充填後の吹き出し口温度は8.6℃。
アイドリングでの測定ですので、走行時はさらに差がでることでしょう。
カーエアコンは構造上、パイプの継ぎ目からエアコンガスが少しずつ抜けてしまいます。
10年10万KM走行で一度もエアコンガスのメンテナンスをしていない場合で約3割抜けています。
3編に分けてご紹介したアルファードMNH10Wのリフレッシュ整備はこれでお終いです。
ご紹介した作業に要するお時間は約1~2週間です。
リフレッシュ整備に関して詳しくはこちらもご覧ください。
お問い合わせ
ご相談やお問い合わせはフォームからお願いします。
お見積り・作業依頼は車検証をご用意のうえフォームをご利用ください。
ご予約はお電話でも受付可能です。
タップで電話がかかります。
車検証をご用意の上お電話ください。
作業中や来店対応中は電話に出られない場合があります。