リフレッシュ整備

【アクスルビームブッシュ交換】アルファードMNH10W リヤアクスルビームブッシュ交換・リフレッシュ整備パート1

平成18年式 アルファード MNH10W

足回りのリフレッシュ整備とATF交換・エアコンガスクリーニングのご依頼です。

 

神奈川県秦野市からお越しいただきました。

遠方からのご入庫ありがとうございます。

 

現在の走行距離は119,616KM。

 

ご紹介するリフレッシュ整備、依頼いただいた内容は以下の通りです。

  • リヤアクスルビームブッシュ交換
  • 前後ブレーキキャリパーOH
  • エアコンガスクリーニング
  • ATF圧送交換

 

作業内容が多いので、作業ブログ3回に分けてご紹介します。

 

まずはリフレッシュ整備パート1。

足回りリフレッシュ整備の定番作業、リヤアクスルビームブッシュ交換からご紹介します。

 

 

それでは、事前チェックから開始します。

今回整備する箇所の状態をすべて事前にチェックしておきます。

 

 

足回りはフラフラ感は少ないものの、リヤからの突き上げが気になります。

路面状況で、ドスン・ドスン、バタン・バタンします。

 

リヤアクスルビームブッシュの劣化・硬化が原因ですね。

 

 

ブレーキOHとATF交換も実施しますので同時ににチェックします。

 

ATは数年前にリビルト換装済み。

その後は2年ごとのATF交換をしているということで良好なフィーリングです。

 

ブレーキのフィーリングも良好、利き具合も悪くありません。

 

それでは、実際に作業に入ります。

 

車をリフトで持ち上げて、ブッシュの状態を確認します。

 

車両後部から見た後の足回りです。

 

アクスルビームのブッシュを確認してみます。

こちらは右側です。

 

大きく裂けてひび割れしているのが分かります。

 

反対側の左側を確認します。

 

こちらも大きく裂けてしまっています。

 

外側から確認します。

 

タイヤを外しました。

 

外側からはブッシュの様子が全くわかりません。

 

タイヤ交換ではブッシュの劣化に気が付かないということになります。

車を持ち上げて下から覗かないとひび割れは確認できません。

 

 

今回は、こちらのブッシュを交換します。

それでは、早速交換作業に入ります。

 

アクスルビームを降ろすための準備。

付属品や障害になるものを外します。

 

10系アルファードはセンターマフラーを外します。

エスティマやノアの場合はリヤマフラーを外しまます。

車種により構造が異なりますので外す部分が変わります。

 

 

ブレーキ配管やパーキングブレーキワイヤー切り離します。

 

スプリングも取外します。

 

準備完了。

リヤアクスルビームを外すだけになりました。

 

リヤアクスルビームASSYが降りました。

ものすごい重量なのでジャッキに載せた状態でブッシュを交換していきます。

 

 

 

ブッシュ一周に渡りひび割れが発生しています。

 

特殊SSTを駆使してブッシュを抜き取ります。

錆で固着して難航しましたが、無事に抜き取りました。

 

左側は交換する新品ですが、外したものと形状が多少変わっていました。

ゴムの部分が厚くなっているようです。対策品なのでしょうか。

 

 

作業も順調にすすんでいましたが、いつしか辺りは真っ暗、夜になってしまいました。

つづきの作業は明日にします。

 

 

そして、翌日。

 

ブッシュの入れ替えも無事に終了しました。

新旧比較するとブッシュ内部の形状が異なります。

 

よく見ると外したブッシュはセンターがズレているのが分かります。

画像でいうと左の方へセンターがずれてしまっています。

 

実際に車に取り付けられている状態ではセンターが上方向にずれています。

これは、アクスルビーム自体の重みにより、アクスルビームが路面方向(下向き)にずれてブッシュが変形してしまうからのようです。

 

過去に交換した10万KM前後走行している車は全て同じように変形していました。

 

新品はブッシュはきれいにセンターが合っています。

 

ブッシュ交換が終わりましたので、元通りに組み立てていきます。

 

新品ブッシュを装着したアクスルビームを車へ戻します。

 

付属品も取付してきます。

 

スプリングアッパーシートとアクスルビーム取付ボルト・ナットは新品交換。

 

 

右側ブッシュ。

ボルトナットは手締めで仮止め程度に締め付けます。

 

左側ブッシュ。

こちらも同じく。

 

ブレーキ配管のエア抜きをしてタイヤを取り付けします。

 

リフトから車両を降ろしてブッシュを馴染ませたら1G締め付けをします。

 

メーカー規定トルクを確認します。

 

タイヤを設置させて荷重をかけた状態で1G締め付け。

 

アクスルビームブッシュ交換は終了です。

 

 

その後、走行試運転へ。

 

路面からの突き上げは解消され、アルファードらしい上品な乗り心地になりました。

 

運転席から感じた変化ですので、後部座席での乗り心地の変化はより大きなものだと思います。

 

3回に分けてご紹介するMNH10Wアルファードのリフレッシュ整備。

パート1はここまでになります。

 

ご覧いただきありがとうございました。

 

パート2 ブレーキOH編へつづく

 

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