埼玉県上尾市 トルコン太郎設置店 オートサプライ鈴木です。
今回のブログは、トルコン太郎を使用したATF/CVTオイル圧送交換の様子をご紹介します。
ご紹介するお車は 平成21年式 GWS204 クラウンハイブリッドです。
トルコン太郎によるATF交換とAT洗浄・オイルパン洗浄・ストレーナー交換、他にもオプション追加作業のご依頼をいただきました。
オートサプライ鈴木のトルコン太郎施工のため、千葉県市川市よりご入庫いただきました。
数あるトルコン太郎設置店の中から、オートサプライ鈴木をご指名いただきまして誠にありがとうございます。
現在の走行距離は154,279KMのお車になります。
トルコン太郎によるATF交換の他にも、デフオイル交換とエアコンガスクリーニングのご依頼をいただきました。
以下の3点セットになります。
- 電気式CVTオイル(ATF)交換
- デフオイル交換
- エアコンガスクリーニング
順番にご紹介しますので、最後までご覧ください。
事前チェック
作業前は、必ず外部診断機を接続して故障コードの確認と走行試運転を実施します。
外部診断機による故障コード確認を問題ありませんでした。
走行試運転も問題なく、良好な印象です。
事前チェックは良好ですので作業に入ります。
電気式CVTオイル交換
クラウンハイブリッドの電気式CVTは、一般のCVTと異なりスチールベルトを使用していません。
そのため、使用するオイルはCVTオイルではなくATFになります(新車の時もATF)。
呼び名は「CVT」ですが、使用するオイルは「ATF」とややこしいですね。
作業を実施するため、クラウンをリフトで水平に持ち上げます。
オイルパンからATFを抜き取り、サンプルを採取しておきます。
ご覧の通り真っ黒です。
オイルパンを取り外して、ストレーナーを取り外します。
左がストレーナー、右がオイルパンです。
バルブボディーをパーツクリーナーを使用して洗浄します。
ソレノイドは鉄粉が多く付着していますので、しっかりと洗い流します。
左が使用後、右が新品のストレーナーです。
ストレーナーは、トルクレンチを使用してメーカー規定値で締め付けます。
次はオイルパンの洗浄です。
オイルパンには、鉄粉回収用のマグネットが4つ装着されています。
鉄粉を一部除去してみます。
鉄粉付着量です。
4つのマグネットを取り外して、オイルパン底部を拭き取ります。
汚れ具合です。
オートサプライ鈴木のこだわり。
オイルパン内部は新品状態になります。
マグネットは新品に交換しました。
決められらた位置に、決められた向きに装着します。
黒光りしています。
ハイクオリティなオイルパン洗浄ご覧ください。
ガスケットも新品交換します。
オイルパン準備完了です。
オイルパン取り付けボルトも新品交換します。
オイルパンを装着する前に、クラウンハイブリッドのCVTは要チェックポイントがあります。
赤丸印の部分です。
見ただけでは分かりませんね。
取り外すと、やはり折損していました。設計上の強度不足かと思われます。
ご覧のように折損している場合が多くありますが、外れてしまってオイルパン底部に転がっている場合もあります。
でも、大丈夫。
オートサプライ鈴木なら、対策品を常時在庫しておりますので、即日交換が可能です。
交換完了。
手前味噌になってしまいますが、施工実績の多さというのは、このような時に対応力に差が出ます。
ブラケット交換の後は、オイルパンを取り付けします。
トルクレンチを使用してメーカー規定値で締め付けします。
オイルパンの装着後は、トルコン太郎を使用してATFを充填します。
トルコン太郎=圧送交換
と、なるわけですが、
残念ながら200系クラウンハイブリッドの場合はトルコン太郎の圧送交換ができません。
これは、アタッチメントの問題ではなく、CVTの構造に要因があります。
そのため、圧送方式ではなく、ドレンアウトを繰り返して行う循環方式での交換になります。
圧送方式でなくても、充分な効果を得られる方法を確立しておりますのでご安心ください。
洗浄用の新油を補充します。
左のボトルは抜き取り油、右のモニターは充填する新油です。
新油充填後、エンジンONにてフラッシング、IGオンにて電動ポンプを回してオイルを循環させます。
これを、何度か繰り返します。
1回目のオイルを抜きます。
抜き取り油との比較です。
1回でここまできれいになります。
洗浄2回目。洗浄はこれで完了。
抜き取り油、1回目、2回目の比較。
徐々にきれいになっていくのが分かります。
3回目からは、本命ATFを使用。
パワークラスターATFレーシングです。
市販品の中では、ナンバー1のハイエンドATFになります。
お値段もナンバー1ですが、当店人気ナンバー1のATFです。
トルコン太郎へのセット完了です。
パワークラスターの新油を充填します。
左のボトルは洗浄2回目、右のモニターはパワークラスターの新油です。
洗浄を含め、3回目です。
少しオレンジ色へ変化しました。
左から、抜き取り油、1回目、2回目、今回の3回目です。
次は最後の充填、4回目です。
最後の充填ですので、抜き取りはフルードレベル調整となります。
次は、ドレンプラグは外さないため、ここで新品を使用して取付けします。
ここも、もちろんトルクレンチ使用です。
4回目となる最後の充填をします。
最終補充後は、フルードレベル調整のため強制冷却をします。
診断機を接続して温度を監視しながら、規定温度に調整します。
オイルは温度により体積が変わります(熱膨張するから)。
従いまして、温度を正確に合わせることができないと、正確なオイル量の調整ができません。
均一な温度になるよう細心の注意を払い、規定温度になりましたら、オーバーフローにてレベル調整を行います。
この時、クラウンに搭載されている「油温検出モード」に移行させることも忘れてはなりません。
4回目、最終です。
オーバーフロープラグをトルクレンチで締め付けして作業完了です。
左端が抜き取り油です。
右端が最終のオーバーフロー(現在のCVT内部のオイル)です。
ATF交換、ビフォアー・アフター
作業後は、走行試運転と故障コードチェックも忘れずに行います。
これで、ATF交換は無事に完了です。
次に、同時にご依頼いただきましたデフオイル交換をご紹介します。
クラウンハイブリッドはFR車ですので、デフは後輪側に装着されています。
ドレンプラグ鉄粉付着量は、この通り。
デフオイル排出量は約1.3リットル。
Aデフオイルもパワークラスターを使用します。
ギヤオイル・スーパーレーシング 75W-90
こちらは、レーシングではなく、スーパーが付くレーシングです。
デフオイルの使用量は、約1.3リットルと少量です。
更に、ギアの歯には相当な面圧がかかり、過酷な状態であることが、先ほどのドレンプラグの鉄粉付着量でお分かりいただけると思います。
そのため、上位グレード、スーパーレーシングを使用して交換します。
そして、最後の工程、エアコンガスクリーニングです。
ハイブリッド車は、電動コンプレッサー駆動のため、その専用オイルに対応したクリーニング機が必要になります。
オートサプライ鈴木では、ハイブリッド車やEV車のエアコンガスクリーニングに対応しております。
POEオイル対応の添加剤も同時に注入します。
作業完了です。
新車充填量が550グラムに対して、315グラムしか回収できませんでした。
回収クリーニングしたガスと新しいガスを足して550グラム充填して作業完了です。
吹き出し口温度は2.9℃
エアコンガスクリーニングが終了しました。
ご紹介しました、CVTオイル交換、デフオイル交換、エアコンガスクリーニングを1日作業で実施しました。
作業は、忙しくなりますが、ミスなく完璧なオペレーションで行いますので、ご依頼の際はご安心ください。
オートサプライ鈴木では、ご紹介したクラウンハイブリッドだけなく、レクサスLS、GS、ISなどの施工も可能です。
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最後までご覧いただきありがとうございます。
お客様の声
先日はクラウンHVのCVTF交換ありがとうございました。
平成21年式で走行距離15万kmオーバーの為、リフレッシュをさせたいと思いお願いしました。
やっぱりオイルは黒く汚れて劣化しており、改めて交換していただいて良かったです。
交換して250km程走行しましたが、低速から高速までスムーズに加速し燃費もリッターあたり1~2km程度向上しました。CVTF交換&オイルがパワークラスタ―なのが、この結果になったのだと思います。
おかげさまでしばらくは安心して乗れそうです。
本当にありがとうございました。
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