平成20年式 トヨタエスティマ GSR50W

経年劣化により悪化した乗り心地を、新車のような状態へリフレッシュすることを目的とした「足回りサスペンションリフレッシュ整備」のご依頼です。

 

埼玉県八潮市からご入庫いただきました。

 

今回ご紹介するエスティマは、3.5リットルV6エンジン搭載車です。

 

50系エスティマの多くは2.4リットルエンジン・CVT搭載車ですが、それらとは運転フィーリングが異なります。

運転フィーリングは全く別の車といっても過言ではないかもしれません。

 

比較的コンパクトなボディにパワフルなV6エンジンの組み合わせ、外観からは想像できない良い意味でのギャップに魅力を感じます。

店主も大好きな車種の一つです。

 

現在の走行距離は107,987KMです。

 

オーナー様も愛車エスティマを大変気に入っておられ、「乗り心地が悪くなったサスペンションを新車のようにリニューアルしたい!」ということでお電話でのご依頼を経て今回のご入庫となりました。

 

今回のサスペンション・リフレッシュ整備の内容

  • 前後ショックアブソーバー一式交換(構成部品一式含む)
  • 前後サスペンション・スプリング交換(純正ノーマルに戻すため)
  • フロント・ロアーアーム交換
  • フロント・ロアーボールジョイント交換
  • フロント・スタビリンク・ブッシュ交換
  • リヤ・アクスルビームブッシュ交換
  • リヤ・サスペンションシート交換

 

実は、2年ほど前にショックアブソーバーを新品に交換されたそうです。

そのため、今回はロアアームとアクスルビームブッシュ、スプリングの交換を希望されていました。

 

しかし、「全体のバランス」と「今後も長く乗りたい」というご要望ですので、ショックアブソーバーも合わせて交換することになりました。

 

 

それでは、事前チェックから入ります。

 

 

走行試運転へ。

エンジンは非常にパワフルです。

 

2年前のショックアブソーバー交換は効いているようですが、前後のサスペンションアームの付け根ブッシュの劣化は抑えきれない様子です。

後部からの突き上げはアクスルビームブッシュの劣化でしょうか。

 

作業前の走行試運転の後、外注先の4輪アライメントテスターで作業前の状態をチェックしてもらいます。

アライメントチェックを終えて、早速作業に入ります。

 

フロントサスペンションから作業開始です。

 

ワイパーのカウルを外して、サスペンションアッパーマウントのボルトにアクセスする準備を整えます。

 

ナックル・ハブASSYを取り外します。

 

ブレーキキャリパーを外します。

 

ナックル・ハブASSYが外れました。

 

 

 

10万KM走行したボールジョイントは、新品交換してリフレッシュします。

 

 

次にサスペンションロアーアームを交換します。

 

ご覧の通り、ATのオイルパンが邪魔をして、ロアーアーム取付ボルトが抜けません。

 

ロアーアームが取り付けられているサブフレームをジャッキで支えながら降ろします。

 

すき間を作って、ボルトが無事に抜けました。

 

ロアアームが外れました。

 

アームは頑丈なので、本来は交換の必要はありませんが、この部分のブッシュが単品での供給がないためASSY交換になります。

 

もちろん、こちら側も単品供給はなし。

 

経年劣化によるひび割れが見受けられます。それだけ、硬くなっている=乗り心地やハンドリングに悪影響を与えていました。

 

 

 

取り付けボルトは仮締めです。

交換作業終了後にタイヤを接地、1Gの荷重をかけて締め付けします。

 

地味ですが、重要なパーツであるスタビライザーリンクやブッシュも交換です。

 

リンクのブーツは切れてしまい、中からグリスが漏れていました。

 

硬くなったブッシュも交換します。

 

ショックアブソーバー一式とスプリングを交換します。

 

 

サスペンション・リフレッシュ整備。

通常は、純正ノーマルスプリングの交換は不要ですが、エスティマに装着されていたのはモデリスタ製ダウンサス。

 

乗り心地を重視した製品ではありますが、完全ノーマル純正に戻したいということですので、純正スプリングに交換します。

 

 

 

フロント側のリフレッシュが完了です。

 

続いてリヤ側リフレッシュに入ります。

 

 

フロント側に比較して交換する部品点数は少ないですが、地味に時間がかかる作業です。

 

トヨタミニバンに定番のリヤアクスルビーム。

形状が簡単でコストが安いのがメリットかもしれませんが、新車の時から乗り心地は決して良いとは言えないものです。

 

そして、経年劣化したリヤアクスルビームの乗り心地はどうなるかお分かりですね。

路面の凸凹で後部からの突き上げが激しくなります。

 

 

原因はここのブッシュの劣化です。

 

ひび割れが乗り心地悪化の原因ではなく、ゴムが硬くなってしまい柔軟性がなくなってしまうことが原因です。

硬くなっているか、そうでないかの目安がひび割れの具合ということになります。

 

アクスルビームを車から降ろします。

 

付属品を手際よく外していきます。

 

取り付けボルトを外せば、アクスルビームが外れます。

 

取り外しました。

非常に重いものですのでジャッキを使用します。

 

ブッシュのセンターが若干ずれているのがおわかりいただけますでしょうか。

 

その後、専用ツールを使用して新品ブッシュと取替します。

 

すると、センターがばっちり合った状態になります。

 

アクスルビームが降りた状態でショックアブソーバーを交換します。

 

 

リヤスプリングもモデリスタ製から純正ノーマルスプリングへ交換です。

乗り心地に影響するスプリング上と下に装着するゴムシートも新品交換します。

 

 

今回の作業でリヤマフラーも外しますので、ガスケットとボルトも交換です。

 

ロアアーム、アクスルビーム取り付け部を仮締めをして軽く走行して馴染ませてきます。

 

 

サスペンション・リフレッシュ作業、最後の作業は1G締め付けです。

取り付けボルトを緩めて、ブッシュのねじれを開放し、荷重をかけた状態で取付ボルトを締め付けします。

 

フロント側は専用工具を自作。

車側も少々の加工が必要です。

 

リヤ側はいつもの作業なので簡単でした。

 

1G締め付けの後、再度の走行試運転。

 

問題がなければ、作業後の4輪アライメント調整です。

専用の設備がないため外注での作業になります。

 

ばっちり調整してもらって最終の試運転と確認です。

 

リフレッシュ整備前に感じた路面からの突き上げ感は、ほぼ気にならないレベルになりました。

ブレーキングや旋回時の安定性、ハンドリングも良くなっています。

 

乗り心地、ハンドリングに関しては「ほぼ新車レベル」になりました。

 

経年劣化により、乗り心地が悪くなってしまったエスティマの足回りを新車のような状態へ足回りサスペンションをリフレッシュする整備は終了しました。

 

 

 

オーナー様へ一刻も早くお車をお返ししたいところでしたが、お預かり期間中に追加作業のご依頼をいただきました。

 

 

「せっかくなので、気になっているATの方もリフレッシュをしたい」

ということで、オイルパン洗浄・ストレーナー交換とトルコン太郎によるAT内部洗浄・ワコーズATFへ全量圧送交換をご依頼いただきました。

 

 

50系エスティマ 足回りサスペンションリフレッシュ整備につづいて、ATリフレッシュはこちらからご覧ください。

 

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