埼玉県上尾市 トルコン太郎設置店 オートサプライ鈴木です。
今回のブログは、トルコン太郎を使用したCVTオイルの圧送交換の様子をご紹介します。
ご紹介するお車は 平成27年式 NSP170G トヨタシエンタです。
トルコン太郎によるCVTオイル全量圧送交換とCVT洗浄・オイルパン洗浄・ストレーナー交換のご依頼です。
オートサプライ鈴木のトルコン太郎施工のため、長野県松本市よりご入庫いただきました。
数あるトルコン太郎設置店の中から、オートサプライ鈴木をご指名いただきまして誠にありがとうございます。
現在の走行距離は49,089kmです。
走行距離約35,000kmの時に、地元の整備工場でCVTオイルのみ交換をされたそうです。
その後、約14,000km走行して今回の入庫となりました。
今回は、距離も5万km未満ですが、オーナー様のご希望によりオイルパン洗浄・ストレーナー交換も実施します。
走行試運転と、外部診断機による故障コードチェックは良好です。
事前チェックが済みましたので、早速作業を開始します。
車両をリフトで水平に持ち上げます。
CVT廻りのアンダーカバーを外します。
CVTオイルク―ラーはご覧のとおり密着タイプです。
圧送交換をするためには、専用アタッチメントが必要になります。
CVTオイルを抜く前に、自社で所有しているアタッチメントが装着できるか確認をします。
無事に装着できました。
適合確認できましたので、オイルパン洗浄・ストレーナー交換作業を実施します。
アンダーカバーを外して、CVTオイルを排出します。
オイルパンからの抜取り油のサンプルを採取します。
オイルパンを取り外します。
オイルパンを外すと、内部はご覧のようになっております。
ストレーナーを取り外し、バルブボディを洗浄します。
汚れやすいソレノイドをしっかり洗浄します。
その他、全体もしっかり洗浄します。
洗浄液をペーパーウエスで拭き取ります。
ご覧の通り、新品同様に洗浄ができました。
取り外したオイルパンとストレーナーです。
新旧比較、左が使用後、右が新品です。
吸い込み口を確認してみます。
使用後のフィルターは、赤黒くなっているのが確認できます。
Oリングも新品に交換です。
トルクレンチを使用して、新品のストレーナーをメーカー規定トルクで締め付けします。
オイルストレーナー取付完了
続いてオイルパン洗浄です。
オイルパンには、CVT内部で発生する鉄粉を回収するためのマグネットが装着されています。
鉄粉付着量を確認するため、鉄粉を指で一部除去します。
この程度の鉄粉付着量でした。
マグネットを外して、オイルパン底部を拭き取ります。
交換歴がありますので、汚れ具合はこの程度でした。
オイルパンを洗浄し、マグネットは新品交換します。
洗浄後のオイルパンの様子です。
取り付けした後は、見えなくなる部分ではありますが、手を抜くことなく新品同様になるまで洗浄します。
ガスケットとオイルパン取り付けボルトは新品を使用交換します。
トルクレンチを使用して、オイルパンボルトをメーカー規定値で締付します。
オイルパン装着完了です。
ドレンプラグとガスケットは、レベル調整後に交換するため再使用仮付けです。
いよいよトルコン太郎を接続して初期補充、圧送交換です。
トルコン太郎を接続します。
施工実績1,000台のノウハウがありますので、最適な箇所、方法で接続します。
オイルパンから抜けた量+αの新油を充填します。
画像は、抜取り油と新油の比較です。
初期補充の後、エンジンを始動すると、CVT内のオイルが、トルコン太郎のクリーナーモニターへ流れてきます。
抜き取り油と比較すると、若干ですが透明感が上がっているのがわかります。
まだまだ透明感は無いですが、4.5リットル分の新油の洗浄作用はありますので、30分間のクリーニングを実施します。
30分経過後、CVT内部の洗浄を目的とした1回目の圧送交換を開始します。
1回目の圧送交換が終わりました。
抜取り油と比較すると、透明感が上がっているのがわかります。
新油の洗浄作用を使って30分間のクリーニングを行います。
次の2回目の交換が最終の仕上げ交換になります。
トルコン太郎内のオイルを入れ替え準備します。
オーナー様の選択は、ニューテックNC-65。
繊細でリニアな動き。
そんな表現が相応しいハイパフォーマンスオイルです。
根強い人気のCVTにも対応したマルチオイルです。
2回目の圧送交換の準備完了です。
30分のクリーニングを終え、最終交換スタートです。
2回目の圧送交換が終了しました。
NC-65は無色、洗浄に使用したアイシンCFBは薄緑色のため、交換前のトヨタ純正CVTオイルの赤味が混ざり、ピンク色っぽい仕上がりとなります。
ATF圧送交換終了後は、強制冷却です。
なぜ、冷やすのか?
それは、オイルは温度によって体積が変わるからです。
正確なフルードレベル調整を実施するためには、メーカーの指定する温度の時に、指定する量に調整する必要があります。
温度の確認には、外部診断機を使用します(画像は強制冷却後で23.8℃)。
油温検出モードへ移行させて温度調整をします。
シフトは、PレンジなのにDレンジランプが点灯します。
規定温度まで上昇させて、オーバーフロー、サンプルを採取します。
メーカーの規定温度は、通常5~10℃くらいの幅があります。
その間で調整すれば良いということですが、当店では、より正確なフルードレベル調整を実施するために、ある温度をピンポイントで狙って調整しています。
ピンポイントで温度を合わせたら、オーバーフロープラグとガスケットを交換して作業完了です。
今回も、完璧なフルードレベル調整ができました。
CVTオイル交換後は、初期化も忘れずに行います。
CVTオイル交換、ビフォアー・アフター
CVTオイル交換完了後は、走行試運転と外部診断機による故障コード確認。
当然ですが、問題ありません。
根強い人気、ニューテックNC-65
リニアでシャープな変速。
スムーズな発進加速、車が軽くなった印象です。
今回のブログは、NSP170Gシエンタのトルコン太郎によるCVTオイルF交換の様子でした。
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