平成24年式 エルグランドPNE52
トルコン太郎によるCVT内部洗浄、CVTオイル圧送交換、オイルパン洗浄、ストレーナー交換のご依頼です。
ホームページからの電話問い合わせを経て東京都三鷹市からお越しいただきました。
新車から3万KMごとにCVTオイルの交換をされているそうです。
現在の走行距離が約8万KMですので、次回の交換予定まで1万KMあります。
少し早いですが、新車から3回目のCVTオイル交換はニューテックNC-65に入れ替えることになりました。
まずは走行試運転です。
新車から定期的にCVTオイルを交換していることもあり、CVTの調子は好調です。
作業場へ戻り外部診断機を接続します。
故障コードなし。
CVTオイルの状態チェック。
多少の汚れ感がありますが全く問題ありません。
全ての事前診断に問題がありませんので作業に入ります。
車をリフトアップします。
CVTオイルを抜きます。
サンプルを採取します。
オイルパンを外します。
慎重に外します。
外したオイルパンです。
所々に黒くなっている部分があります。
黒いのはスラッジです。
3万KMごとにCVTオイル交換をしていても鉄粉は溜まります。
オイル交換では除去できません。
CVT車はAT車に比較して1.5倍くらいの鉄粉が付着しています。
取り外して丁寧に洗浄します。
オイルパンの底の状態チェック。
きれいなペーパーウエスでゴシゴシしてみると、
ご覧の通り真っ黒になります。
オイルパンがアルミ製のためマグネットが磁力で固定できません。
そのためスチールプレートがボルトで固定されています。
これも外して丁寧に洗浄します。
ピカピカに再生されたオイルパンです。
マグネットもきれいに再生しました。
続いてストレーナーを取り外します。
真っ黒です。
ボルトの跡が元の色です。
ストレーナー裏側の様子です。
金属製のメッシュフィルターで異物がCVT内部に入らないようになっています。
よく見ると異物が付着しているのが確認できます。
ストレーナー単品での部品供給がないため洗浄して再使用します。
洗浄に使用した液体をトレーから排出すると、
フィルターから出てきた異物が残ります。
フィルターの洗浄が終わりました。
再生されたオイルストレーナー。
こちらの面もしっかり洗浄してあります。
ボルトの跡と同じ色になりました。
専用工具でメーカー規定値で締め付けます。
続いてオイルパンをメーカー規定値で締め付けします。
ドレンプラグのガスケットも新品に交換します。
ここも専用工具でメーカー規定値で締め付け。
トルコン太郎を準備します。
補充とプレ洗浄には日産純正CVT-Fスペシャルを使用します。
トルコン太郎裏側の様子です。
オイルパン作業で5.5リットルのCVTオイルが出てきましたので同量の新品CVTオイルを補充します。
この補充を初期補充といいます。
初期補充はレベルゲージのパイプから行ないます。
ここまでがオイルパンとストレーナー洗浄作業になります。
ここからはCVT内部洗浄と圧送交換作業になります。
トルコン太郎をオイルクーラーラインに接続します。
接続ができましたらエンジンを回します。
エンジンを回すと、CVTとトルコン太郎の間をCVTオイルが循環します。
黒くも見えますが、よく見るとモニター内部のフィルターがかすかに確認できます。
排出CVTオイルとの比較です。
初期補充だけでここまで回復しています。
新車から3万KMごとにCVTオイル交換をされている効果ですね。
それでは、新品CVTオイル10リットル圧送交換による内部洗浄作業に入ります。
交換の様子は動画でご覧ください。
【注意】動画は音がでます。音量に注意してください。
10リットルのCVTオイル圧送交換後の様子です。
フィルターがくっきりと見えています。
通常、1回の交換では画像の状態のようにはなりません。
排出CVTオイルとの比較。
CVT内部のコンディションが非常に良かったため、内部洗浄で汚れがほとんで出てきません。
CVT内部のクリーニングが終わるとトルコン太郎が合図を出します。
最終交換に使用する本命のCVTオイルをセットします。
オーナー様が選択したのは、ニューテックNC-65。
3500CCの大パワーを受け止めて8万KM走行したエルグランドのCVT。
新車から3万KMごとにCVTオイル交換をされていますが、オーナー様はCVT内部の劣化を気にされていました。
そこで、CVT内部の保護、寿命アップ、さらには新車同様までに性能があがってしまうこのオイルが選ばれました。
より完全入れ替えを目指すために11リットルのNC-65を使用しての交換になります。
それでは、本命CVTオイルを使用して最後の圧送交換に入ります。
交換の様子は動画でご覧ください。
【注意】動画は音がでます。音量に注意してください。
11リットルの圧送交換が終わりました。
フィルターがくっきり見えます。
完全入れ替えに限りなく近い交換ができました。
PNE52エルグランドにはオイルクーラーラインにもフィルターが装着されています。
CVT内部の摩耗で鉄粉が多く出ることが想定されているのでしょうか。
せっかくなのでこちらも同時に交換しました。
ガスケット、フィルター、下回りカバーのクリップ類です。
今回の作業で使用した部品です。
CVTオイルの劣化度データーのリセットも忘れずに実施します。
リセット完了。
それでは走行試運転へ。
走り出しから違います。
定期的に交換しているといっても、それは純正CVTオイル。
今回は最強CVTオイルといっても過言ではない、ニューテックNC-65です。
ブレーキを離してからのクリープが強い。
発進が軽い。
加速が力強い。
オーナー様にも乗り始めてすぐにわかっていただきました。
新車から定期的なCVTオイルの交換はコンディションの維持に有効。
純正オイルを社外高性能オイルへ交換すると新車時の状態に近くなる。
費用はそれなりにかかりますが、効果が体感できます。
各種ニューテックATF/CVTオイル取り扱っております。
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