平成19年式 クラウンエステート アスリートFour JZS173W
トルコン太郎のAT内部洗浄・ATF圧送交換、オイルパン洗浄・ストレーナー交換のご依頼です。
数か月くらい前から発進・加速時に振動が発生するようになり、ディーラーへATF交換の相談へ行ったところ断られてしまったそうです。
そこで、インターネットを使って調べている時にオートサプライ鈴木を見つけてくださり、電話問い合わせご予約の後、東京都練馬区からお越しいただきました。
今回の作業で使用するATF選びですが、オーナー様のご意向が「まだしばらく乗りたい」ということですので、その期待にお応えできるものを厳選しておすすめしました。
AT内部洗浄にアイシンAFW+、仕上げの本命はワコーズATFプレミアムSに決定です。
走行距離は178,244KM。
問診の後、走行試運転と故障コード確認。
発進加速時に振動が発生します。
エンジンに若干のトラブルがありそうですが、AT自体の問題はないようです。
外部診断機での故障コード確認も問題なし。
エンジン不調の原因は点火系統っぽいです。
ATFの状態確認。
レベルゲージで見ると赤黒くなっているのが確認できます。
全ての事前チェックは問題ありませんので作業に入ります。
車両をリフトで上げます。
ドレンプラグを外しATFを抜きます。
排出されてくるATFは黒いです。
サンプル採取。
オイルパンを外します。
オイルストレーナーを取り替えます。
左のまっ黒いのが取り外したものです。
メッシュになっている内部のフィルターに異物の付着が確認できます。
専用工具を使ってメーカー規定値で締め付けします。
続いて取り外したオイルパンです。
底には黒っぽいものが堆積しています。
マグネットには大量の鉄粉が付着しています。
この通りです。
マグネットを取り外すとスラッジが残ります。
丁寧に洗浄します。
オイルパンの底はどのくらい汚れているのかというと・・・
こんな感じです。
これを見たら洗浄したくなりますね。
洗浄が終わりましたら、液体ガスケットの残物を取り除きます。
このタイプのガスケット除去は大変で時間がかかるうえに地味な作業です。
頑張ってピカピカに再生しました。
液体ガスケットを塗布して
専用工具を使ってメーカー規定値で締め付けします。
ドレンガスケットも新品に交換してドレンプラグを締め付けます。
いよいよトルコン太郎の出番です。
トルコン太郎背面の蓋を開けてアイシンATFをセットします。
オイルパンから排出したATFと同量の新品ATFを補充します。
この補充を初期補充といいます。
レベルゲージからの補充です。
左のボトルは排出したATFです。
右のモニターは新品のATFです。5リットル補充しました。
圧送交換の準備に入ります。
画像はラジエターの下側です。
ATFクーラーのホースを外してトルコン太郎を割り込ませます。
エンジンを回すと、ATFがATとトルコン太郎を循環して流れます。
そのATFが画像のものになります。
いかがでしょうか。
5リットル交換してもまだまだ真っ黒ですね。
排出したATFと比較してみます。
変化は感じられません・・・。
ここまでがATオイルパン洗浄とストレーナー交換作業になります。
ここからはAT内部洗浄のための圧送交換になります。
洗浄には安価なアイシンのATFを使用して、最終交換は本命のワコーズATFプレミアムSを使用します。
それでは、圧送交換1回目スタートです。
9リットルのアイシンATFを使用して圧送交換が終わりました。
交換前のAT内部の汚れの程度によって、交換後のATFの様子が全く異なります。
排出ATFと比較するときれいに感じます。
8リットルの入れ替えを終えると、自動的にAT内部の洗浄に入ります。
洗浄が終わるとトルコン太郎が知らせてくれます。
この時のATFの具合で洗浄回数を調整します。
最終で交換する本命ATFワコーズプレミアムSをより良い状態で交換するため、今回はもう一回洗浄することにしました。
と、いうわけで2回目の圧送交換スタートです。
2回目の交換が終わり洗浄に入ります。
フィルターが見えるまでになりました。
新品ATFと比較しても遜色ないですね。
ここまできれいに交換できると、次に交換する本命ATFの性能をフルに発揮できそうです。
2回目の洗浄が終わりましたら、本命ATFをセットします。
ワコーズATFプレミアムS。
最高品質の100%化学合成油です。
新車のようなATフィーリングを楽しめるだけでなく、燃費も良好になります。
それでは、本命ATFを使用した3回目の圧送交換スタートです。
3回目の圧送交換が終わりました。
排出ATFとの比較です。
もはや比較になりませんね・・・。
この透明感をご覧ください。
新品ATFと遜色のない透明感。
角度を変えてもきれい。
この後、トルコン太郎を切り離し、ホースを元通りに戻します。
レベルゲージでATFを確認して量を調整します。
きれいになりました。まるでサラダ油のようです。
それでは、走行試運転へ。
ATF交換前にAT不調はありませんでした。
ATF交換後は、新車のような絶好調になりました。
完璧を目指したAT内部洗浄と高性能ATFの組み合わせの効果です。
作業場へ戻り故障コードチェック。
問題なし。
ATF交換作業と並行してエンジン不調の原因を追究しました。
診断結果はスパークプラグの不良。
同時交換でイグニションコイルとプラグコードをおすすめしましたが、今回はご予算の都合でプラグだけ交換することになりました。
このような事例も稀に発生しますが、可能な限り対応させていただいております。
走行距離が10万KMを超えたらAT内部洗浄とATF交換をおすすめします。
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