
埼玉県上尾市 トルコン太郎設置店 オートサプライ鈴木です。
今回のブログは、トルコン太郎を使用したATF/CVTオイル圧送交換の様子をご紹介します。
ご紹介するお車は 平成25年式 ANH20W トヨタ アルファード です。
トルコン太郎によるCVTオイル全量圧送交換とCVT洗浄・オイルパン洗浄・ストレーナー交換のご依頼です。
オートサプライ鈴木のトルコン太郎施工のため、茨城県日立市よりご入庫いただきました。
数あるトルコン太郎設置店の中から、オートサプライ鈴木をご指名いただきまして誠にありがとうございます。
前ブログで紹介しました足回りリフレッシュ整備と同時にご依頼いただきました。

走行距離は163,178KM。
新車から一度も交換していないと予測されるCVTオイル。
オイルだけの交換は故障リスクを伴いますので、オイルパン洗浄とストレーナー交換を実施します。
まずはいつもの事前チェックから開始します。
足回りのチェックを兼ねて走行試運転。
16万Km走行していますので劣化感はありますが、CVTは普通に走行します。
次に外部診断機を使用して故障コード確認です。


故障コードなしです。
事前チェック良好で早速作業に入ります。

リフトで車両を水平に持ち上げます。

オイルパンからCVTオイルを排出します。

サンプルを採取しておきます。
ご覧の通り真っ黒でした。

オイルパンを外して、ストレーナーを外します。

バルブボディ側の様子です。
全体的に汚れで黒ずんでいるのがわかります。

パーツクリーナーを使用して洗浄します。

全体の洗浄をしてからペーパーウエスでふき取ります。

バルブボディの洗浄終了です。
洗浄前と比較してキレイになっているのがわかります。

左:ストレーナー、右:オイルパンです。

オイルの吸い込み口は真っ黒になっていました。

右側の新品と比較してわかりますが、ストレーナーのボディも真っ黒です。

ストレーナーをトルクレンチを使用して締め付けます。

オイルパンに装着されているマグネットには大量の鉄粉が付着しています。

糸くずのようなものが見えますが、スチールベルトが削れたものでしょうか。

走行距離16万km、距離相応といった感じでしょうか。

オイルパン底部も擦ってみます。

ペーパーウエスは真っ黒になってしまいました。
この後、オイルパン全体をきれいに洗浄して付属品を交換していきます。
マグネットは交換します。

洗浄して再使用できますが、角がかけてしまったり、異物が残っていることもあるので新品に交換します。

シビアな油量調整を担うオーバーフローチューブも新品に交換します。

オイルパンの洗浄、マグネット交換、オーバーフローチューブ交換が終了です。

真っ黒だったオイルパンは新品同様に光り輝いています。
新品と遜色ないほどピカピカになりました。

オイルパンガスケット交換

オイルパン取り付けボルトも交換します。

トルクレンチを使用してオイルパンを締め付けます。

トルコン太郎を接続して、初期補充をします。
オイルパン・ストレーナー作業で抜けたオイル量により初期補充量が変動しますが、今回は6.0リットル補充します。

左のボトルが抜取り油です。
モニター内の緑色オイルが初期補充に使用した新油です。

初期補充の後にエンジンを始動すると、CVT内に残っていたオイルと新油6.0リットルが混ざり合って、トルコン太郎の真ん中のモニターに流れてきます。

6.0リットルも新油と入れ替えてありますが、モニターはご覧の通り。

抜取り油と比較しても、変化はほとんどわかりません。
とは言っても、初期補充で6.0リットルも新油を入れていますので洗浄効果はあります。
しっかりと温めて、この後に行うプレ洗浄に備えます。
それでは、1回目の圧送交換に入ります。
1回目の圧送交換は、プレ洗浄ともいい、CVTの内部を洗浄する目的で行います。
エンジンオイル交換でいうところの「フラッシング」に該当します。
フラッシングですので、洗浄力のある専用洗浄オイルを使用したいところですが、洗浄力が強すぎるとCVT内部の汚れや堆積物が一気に剥がれ落ちてしまい、バルブや細い油路に詰まってしまいます。
そのため、CVT内部の洗浄には普通の新品のCVTオイル(安価なもの)を使用します。
普通のオイルですが、新油は汚れを落とす「洗浄作用」があります。
その洗浄作用は、洗浄専用のフラッシングオイルと異なり、ゆっくりと作用しますので、CVT内部をマイルドにやさしく洗浄してくれます。

それでは、1回目の圧送交換、プレ洗浄スタートです。








CVTオイル全量の1.2倍量を使用して、1回目の圧送交換が終了しました。

CVTの内部を流れているオイルが真ん中のモニターに流れ込んできます。

左の新油と比較して、まだ黒いのが確認できます。

モニター内部のフィルターが何とか見える程度です。
この状態で、ゆっくりと汚れを浮かせていきます。
この状態から、2回目の圧送交換で本命のハイスペックオイルと入れ替えしても良いのですが、「せっかくなのでキレイになるまで交換したい」とのご依頼をお受けしておりますのでもう1回洗浄を実施します。
30分程クリーニングをして2回目のプレ洗浄を実施します。








2回目のプレ洗浄が終了しました。

CVTの内部を流れているオイルが真ん中のモニターに流れ込んできます。

新油との比較。


抜取り油との比較。
1回目の交換よりもキレイになっているのがわかります。
2回のプレ洗浄を経て、3回目は本命のハイスペックオイルへの入れ替えです。

最終交換に使用するCVTオイルは、パワークラスタ―「ATFレーシング」。
パワークラスタ―製のATFは、低粘度化に頼ることなく潤滑性を発揮し、絶妙な粘度設定により動力伝達性が他社のオイルとは別格です。
スムーズで力強い走り。
それはまるで新車の様な、もしかしたらそれ以上の走行性を発揮します。
「おすすめは何?」と聞かれたら、迷わずこのオイルとお答えしております。
それでは、最終となる3回目の圧送交換のスタートです。









パワークラスタ―ATFレーシングへの入れ替えが終了しました。

CVTの内部を流れているオイルが真ん中のモニターに流れ込んできます。

新油との比較。

キレイに交換ができています。

抜取り油との比較。

モニターにカメラを寄せてみると、フィルターもクッキリ見えます。
新油同等の透明度です。

この後、オーバーフロー調整用のオイルをつぎ足して、トルコン太郎の役目は終了です。
次に油量調整のための温度調整に入ります。
診断機を使用して規定温度以下まで冷やします。

21.3℃まで下がりました。

エンジンを始動してオイルを温めていきます。

規定温度に到達したらオーバーフローです。

ご覧の通り、透明度の高いキレイなオイルが出てきました。
オーバーフローにより適量になりましたら、プラグを締め付けて油量調整は終了です。



外部診断機を使用して、学習値の初期化と故障コード確認。
そして、走行試運転。
停止状態からブレーキを離すと、クリープの力強さが違う!
動力伝達性が明らかに上がっています。
少しアクセルを踏みこむと、重たいはずのアルファードが軽々と速度を上げていきます。
しかも、全域で変速感が非常にスムーズ。

トルコン太郎 × パワークラスタ―ATF
動力伝達性の高いパワークラスタ―ATFがエンジン動力を無駄なく伝えることで車がパワーアップします。
これは、単なるCVTオイルの交換ではなく、ケミカルチューンアップと言えそうです。
エンジン回転数と車速の伸びやパワー感に物足りなさを感じていたら是非おすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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