リフレッシュ整備

【リフレッシュ】エスティマACR50のサスペンション整備とトルコン太郎でCVTオイル交換

埼玉県上尾市 オートサプライ鈴木です。

 

ご紹介するお車は 平成21年式 ACR50W トヨタ エスティマ です。

足廻りリフレッシュ整備とCVTオイル交換のご紹介です。

 

栃木県下野市よりご入庫いただきました。

数ある自動車整備工場の中から、オートサプライ鈴木をご指名いただきまして誠にありがとうございます。

 

車両情報

車名 エスティマ メーカー トヨタ
型式 DBA-ACR50W グレード アエラス
初度登録年月 平成21年3月 入庫時走行距離 100,277km

 

2年前に車高調整式サスペンションを装着されたということです。

今回は、それ以外のリフレッシュを希望され、フロントロアアームとリヤアクスルビームブッシュ交換のご依頼です。

 

当店で施工しているサスペンションリフレッシュ整備は、ショックアブソーバーを含めて足回り構成部品を丸ごと交換することで、新車時のような乗り心地や操作性をとり戻すことができる人気メニューとなっております。

 

ショックアブソーバーと構成部品を交換してあるので、ロアアームやブッシュだけ交換して欲しいというご要望にも対応しております。

 

今回はそのようなご要望にお応えする作業をご紹介します。

 

入庫時の走行距離は100,277km

 

故障コードがいくつか確認されましたが、今回の作業に関係のない箇所でしたので作業に入ります。

 

リヤのアクスルビームブッシュ交換から実施します。

 

アクスルビームブッシュ交換に伴い、スプリングシートやマフラーガスケット、サポート、ボルト類は全て新品に交換します。

 

アクスルビームを車から取り外します。

 

ご覧の通り、見た目で劣化具合が分かります。

筋の部分が硬くなってしまうので動きが悪くなり、乗り心地が悪くなってしまいます。

 

リヤのリフレッシュ整備の肝となるブッシュです。

 

新品ブッシュです。

見た目で、しなやかに動きそうな気配を感じます。

 

サスペンションスプリングの上下に装着されているインシュレーターです。

異音の原因になりますので新品交換します。

 

付随作業でリヤマフラーを取り外しますので、ガスケットも新品交換です。

 

他に、ボルトやマフラーサポートなども交換します。

 

リヤアクスルビームブッシュ交換が完了しました。

 

 

つづいてフロント側のリフレッシュです。

 

交換部品です。

フロントロアアーム、ロアボールジョイント、スタビブッシュ、タイロッドエンドの交換をします。

 

 

交換する部品を取り外しました。

 

ロアアームを外すのは、少し大変でセンターメンバーを下げて、エンジン・ミッションを少し上げる必要があります。

 

スタビブッシュの交換

地味ですが、リフレッシュには欠かせません。

 

ロアアームの交換

 

ロアボールジョイント交換

 

タイロッドエンドの交換

乗り心地には直接影響はありませんが、操作性やアライメントの精度向上に欠かせません。

 

リヤ側の作業でブレーキ配管を一部切り離しているため、エア抜き作業を行い、タイヤを装着してリフトから車両を降ろします。

 

まだ、作業は終わりではありません。

タイヤを接地させて1G締め付けを行います。

 

前輪を設置させてロアアーム取付ボルトを規定トルクで締め付けします。

 

後輪側を設置させて、アクスルビーム取り付け部を規定トルクで締め付けします。

 

軽く走行試運転を実施して、ホイールアライメント点検を実施します。

この作業は、当店に必要な設備がないため、近隣の協力会社へ依頼します。

 

ホイルアライメント診断の結果は画像の通りです。

 

フロント側は、タイロッドエンド交換に伴い「トー」が基準値を超えていますが、ネジ式になっているので調整は簡単です。

 

左リヤの「トー」も基準値を超えています。

これは、今回のブッシュ交換の影響によるものではなく、経年によるアクスルビームの変形か、走行中に左リヤタイヤを縁石などに接触してしまったことなどが原因だと思われます。

 

リヤの「トー」も、フロント同様に調整すれば良いのでは?、となりますがリヤ側は固定式のため調整機構がありません。

こうなると、トヨタのサービスマニュアルではリヤアクスルビームの丸ごと交換が必要になります。

 

丸ごと交換は費用も高額となりますので、このままにしてしまうことも多いかと思いますが、オートサプライ鈴木では専用のシムを使用して適正値に調整をしています。

 

前後で厚みの異なるシムを入れることによって、トーを適正値に調整することが可能です。

 

シムを取り付けして、再度アライメント点検と調整をします。

 

調整後は、基準値内に収まり、直進性やハンドリングもスムーズになりました。

タイヤの変摩耗の心配もありません。

 

リヤアクスルビームのブッシュを交換した効果で、リヤからの突上げ感もなくなり、乗り心地も大変良好になりました。

 

 

予約時にご依頼いただいた作業はここで完了となる予定でしたが、CVTオイル交換も前々から気になっていたということで、入庫中に追加でご依頼いただきました。

 

ここからは、CVTオイル交換の様子となります。

 

拭き取り油です。

 

抜取り油のサンプルを採取します。

 

取り外したストレーナー(画像左側)も真っ黒。右側は新品。

 

オイルパン底部をウエスで拭き取ると、

 

ご覧のように真っ黒です。

これをきれいにしてからオイルを交換しないと、様々な故障トラブルの原因になります。

 

バルブボディ側も真っ黒でした。パーツクリーナーで洗浄します。

 

ストレーナー交換

 

オイルパンは洗浄、マグネットやガスケットは交換です。

 

オイルパンを取り付けして完成です。

 

オイルパン内部へ新油を5.5リットル補充します。

 

エンジンを始動するとクリーナーモニターへCVT内部のオイルが流れてきます。

 

5.5リットルの新油を使用していますが、抜き取り油と変化は感じられません。

しかし、新油の洗浄効果がありますので、しばらくクリーニングを行います。

 

クリーニング後、10.0リットルを使用して、1回目の圧送交換します。

 

1回目の圧送交換が完了しました。

新油と比較すると、まだまだ黒いですが、

 

ご覧の通り、内部のフィルターが見えるようになりました。

 

 

モニターをよく確認すると、鉄粉の浮遊が見受けられました。

 

鉄粉を回収るするためにトルコン太郎のラインに1μフィルターを増設します。

CVT内部の洗浄効果を高めるため、フィルターハウジングには洗浄剤を入れています。

 

このまま30分間クリーニングを実施します。

 

30分のクリーニング後、10.0リットルを使用して、2回目の圧送交換をします。

 

2回目の圧送交換が完了しました。

新油と比較すると多少黒いですが

 

たいぶキレイになりました。

 

鉄粉を確認します。

 

鉄粉の浮遊はほとんどありません。

 

2回目の圧送交換が完了してから更に30分間クリーニングを実施します。

 

30分間のクリーニング完了後、フィルターハウジングをトルコン太郎のラインから取外します。

 

鉄粉除去に使用した1μフィルターです。

 

3回目の圧送交換は最終交換となります。

 

本命のワコーズCVTFプレミアムS

 

スムーズな変速と高い動力伝達性を高次元で実現したハイパフォーマンスオイルです。

体感レベルで違いが分かる人気ナンバー1のCVTオイルです。

 

ワコーズプレミアムSの準備が完了しました。

 

3回目の圧送交換をします。

 

 

10.0リットルを使用して圧送交換が完了しました。

 

抜取り油と比較するのも何ですが、新油の透明感復活しました。

 

トルコン太郎を切り離した後は、フルードレベル調整のための温度調整です。

 

適温にしてオーバーフロー

 

サンプル採取

 

今回も完璧なフルードレベル調整ができました。

 

各種初期化と故障コード確認、走行試運転で作業完了です。

 

 

真っ黒だったオイルもご覧の通り新油になりました。

 

お客様の声をいただきました

 

お客様の声

エスティマの「足廻りリフレッシュ」と「ATF交換」でお世話になりました。
以下が良かった点です。

■足回りリフレッシュ
・社外品の車高調整を装着していますが、以前と比較するとゴツゴツ音が消えました。
・乗り心地が良くなりました。(しなやかになった)
・運転が楽しくなりM(マニュアル)モードが増えました。

■ATF交換
・加減速がスムーズになりました。
・変速ショックが低減されましたが、シフトダウンの際に滑らかすぎてエンブレが感じられなくなりました。(Mモード時)

総合:確かな技術力と丁寧な作業だと感じました。

オーナーG様

この度のご入庫とご感想をいただきまして誠にありがとうございます。
足廻りリフレッシュ整備とATF交換を体感していただくことができ大変嬉しく感じております。
お喜びのお声を励みに日々精進して参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

その他の作業事例はこちらからご覧ください。

 

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以下の情報をお聞きしますので、車検証のご用意をお願いします。
1~5は、車検証に記載がある項目です。

メモ

  1. 初度登録年月
  2. 車台番号
  3. 型式
  4. 型式指定番号(5桁の数字)
  5. 類別区分番号(4桁の数字)
  6. 車名・車種
  7. 現在の走行距離
  8. 不具合の有無
  9. リフレッシュ整備の目的・依頼理由

対応時間

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午後 13:00~17:00
※12:00~13:00は昼休みのためご来店、お電話の対応はできません。

 

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