ウインズ・マルチサーブ

レジアスエースのディーゼルエンジン不調ウインズマルチサーブで復活

埼玉県上尾市 自動車整備工場 オートサプライ鈴木です。

 

今回のブログは、燃費悪化、停車時のエンジン揺れ、加速時の性能が低下したレジアスエース(ハイエース)のディーゼルエンジンをウインズマルチサーブを使用して洗浄する様子をご紹介します。

 

ご紹介するお車は 3000ccディーゼルターボ1KZエンジン搭載 平成29年式 トヨタレジアスエース(ハイエースの兄弟車)KDH206V です。

 

長野県上田市よりご入庫いただきました。

数ある自動車整備工場の中から、オートサプライ鈴木をご指名いただきまして誠にありがとうございます。

 

車両情報

車名 レジアスエース メーカー トヨタ
型式 LDF-KDH206V グレード
初度登録年月 平成29年8月 入庫時走行距離 172,682㎞

 

フォームからのお問い合わせ内容

お問い合わせフォームから以下のご相談をいただきました。

一部伏せておりますが、ほぼ原文のままご紹介します。​

初めまして。

ドライアイス洗浄で検索しておりましたところ御社のホームページを拝見し連絡させていただきました。

4型のレジアスになりますが、8万キロくらいから燃費が非常に悪くなり、停車時のエンジンの揺れなど気になる点が増えて来た為、普段から〇〇ー〇”(某有名ケミカルメーカー)のDPFクリーナーやインジェクタークリーナーで予防整備をしていたのですが、ほぼ変わらず、最近では踏み直しても一拍おいて加速したり、登坂路で踏み込んでもモッサリした加速しか無く、徐々に悪化しているような気がします。

仕事で使っている為、普段から300キロ弱は積んでいると思うので仕方ないと諦めていましたが、御社の施工事例の中にあるハイエースの事例が私の車両と症状がよく似ている事から、今回問い合わせいたしました。

私の車両の症状がマルチサーブによる洗浄で解決出来るようでしたら作業を検討したいと思っています。

とにかく燃費が悪い点が困っています。
何卒、宜しくお願い致します。

 

症状

お知らせいただいた症状をまとめます。

  • 燃費の悪化
  • 停車時のエンジンの揺れ
  • 一拍おいて加速
  • もっさりした加速

ある程度走行したクリーンディーゼルエンジンのよくある症状です。

 

吸気系統の煤カーボン堆積だけでなくインジェクターやタービン、DPFの汚れの堆積も原因だと思われます。

ウインズマルチサーブを使用した洗浄が有効な手段となりますが、どこまで改善できるかは車両によって個体差があります。

ウインズマルチサーブのインテーク洗浄は洗浄液(ケミカル)で煤カーボン、その他堆積物を溶かす手法のため大量の堆積物があると対応できない場合があります。

 

以上の内容をお伝えし、ご入庫いただくことになりました。

 

 

ご入庫時の走行距離は172,682㎞

 

今回の作業で使用するウインズマルチサーブ洗浄洗浄液と添加剤一式

 

ヨーロッパ生まれのウインズマルチサーブの洗浄液はとても高価ですが、クリーンディーゼル本場の製品ですので、その洗浄効果は本物です。

 

インテーク洗浄

クリーンディーゼルエンジンは、NOX低減を主な目的としてEGR機構(排気ガス再循環システム)で排気ガスを吸気系に再循環・導入します。

 

排気ガス中に含まれる煤カーボンが、オイルミストを含んだ吸入空気と混合し、吸気経路に堆積してしまいます。

 

煤カーボンが堆積すると、吸入空気の流れを阻害したり、スロットルボディやEGRバルブの作動不良を起こすことがあります。

 

本来は、そうなってしまう前に定期的な洗浄が理想的ですが、今回ご紹介するお車のように初期症状のうちであれば改善が期待できます。

 

 

それでは、インテーク洗浄を開始します。

 

ウインズマルチサーブの噴霧器を吸気経路の最適な場所にセットします。

 

使用する洗浄液は、ウインズマルチサーブ専用の「ディーゼルエアーインテーククリーナー」

 

1.0リットル全量投入します

 

ウインズマルチサーブを30秒に1回1秒間噴霧するようにセットします

 

 

1.0リットルの洗浄液を、30秒に1回1秒間噴霧しますので、膨大な時間がかかります。

約3時間を要しましたが無事に洗浄完了です。

 

ウインズマルチサーブのインテーク洗浄は、洗浄液で吸気経路に堆積した煤カーボンを溶かして洗い流します。

 

洗い流された煤カーボンは燃焼室へ送られ燃焼しマフラーから排出されます。

 

煤カーボンの堆積量によって残留する場合もありますが、洗浄液によって柔らかくなっていますので、今後の走行によって少しずつ洗い流されていきます。

 

煤カーボンが大量に堆積していて一度に除去できないできないような場合は、最初の施工から3,000KM程度走行後にもう一回施工します。

 

注意

マルチサーブのインテークライン洗浄メンテナンスは、ドライアイス洗浄のように煤カーボンを一度に完全除去するものではありません。

マツダディーゼルエンジンのように、大量の煤カーボンが堆積しているような場合は不向きとなります。

 

インジェクター・燃料系洗浄

コモンレール式ディーゼルエンジンのインジェクター内部は超高圧高温になるため、燃料中の添加剤や不純物が変質したものが付着堆積していきます。

 

この堆積物が原因でインジェクター作動不良や噴霧異常を起こすことがあります。

 

軽度のものであれば、燃料タンクから注入する洗浄作用のある添加剤を使用することで症状が改善する場合がありますが、重度のエンジン不調になると、添加剤では改善ができず、一般的にインジェクター交換が必要になります。

 

インジェクターは不良箇所だけでなく、一般的に全気筒数セット交換になります。

修理代も高額となり、通常数十万円の修理となります。

 

そうなる前にウインズマルチサーブのインジェクター・燃料系洗浄の出番です。

 

重度のエンジン不調の場合は、インジェクター交換が必要となりますが、初期症状のものであれば、ウインズマルチサーブの圧倒的な洗浄作用により、インジェクター作動を正常な状態へと戻していきます。

 

さらに、このインジェクター・燃料系洗浄は、DPFの再生間隔が短くなってしまっている場合も効果が見込めます。

 

ポイント

インジェクターの作動不良とDPFの再生間隔がどう関係するのか?

気が付かないうちにインジェクターの作動不良が原因で燃焼効率が悪くなり、煤の発生が増えてDPFの再生間隔が短くなることがあります。

そのような場合、インジェクター洗浄を実施することで燃焼効率が改善し煤の発生が減少してDPFの再生間隔が正常な状態へと戻ります。

走行距離が15万KM以上の場合や、DPFの詰まりがある場合は、DPF洗浄だけでなく、インジェクター・燃料系洗浄とタービン洗浄の施工をおすすめしております。

 

それでは、インジェクター・燃料系洗浄を開始します。

 

レジアスエースの燃料配管にウインズマルチサーブを接続します

 

ウインズマルチサーブ洗浄洗浄液「ディーゼルシステムパージ」

 

洗浄液全量1.0リットルを投入します

 

洗浄液が無くなるまで作動するよう最大時間に合わせてスタートします

 

エンジンを始動して洗浄液の循環を確認しながら洗浄を実施していきます

 

 

約1時間を要してインジェクター・燃料系洗浄が完了しました

 

仕上げにウインズ燃料系洗浄添加剤「エクストリームインジェクタークリーナー」を燃料タンクへ投入して完了です

 

タービン洗浄

燃料ライン洗浄メンテナンスに続いて、タービン洗浄メンテナンスです。

 

タービン洗浄って何だ?

聞いたことがない・・・。

 

私も初めて聞いた時は、吸気ラインから吸い込ませて洗浄するのか思いましたが違いました。

 

なんと、燃料ライン洗浄メンテナンスと同様のラインを使用して、タービンを洗浄します。

 

インジェクターから噴射された専用洗浄液は、洗浄作用のあるガスを発生し、タービンに堆積したカーボンを除去します。

 

タービンだけでなく、酸化触媒やEGRバルブまでも洗浄効果をもたらします。

 

マルチサーブ洗浄洗浄液「ディーゼルターボサーブ」

 

全量1.0リットルを投入します

 

洗浄後は、エンジンパワーとスロットルレスポンスが復活します。

タービン洗浄メンテナンスは全てのディーゼルターボ車に施工可能です。

 

前工程のインジェクター・燃料系洗浄と、このタービン洗浄を実施した後で試運転を行っておりますが、この2つの洗浄工程だけでもエンジンがパワフルになるのを感じました。

 

 

DPF洗浄

ウインズマルチサーブによるディーゼルエンジンのシステム洗浄ですが、最後はDPF洗浄メンテナンスです。

 

クリーンディーゼルエンジンは、EGR機構の他にDPF機構が装着されています。

 

ディーゼルエンジンは、燃料の軽油を燃焼させる過程で煤カーボンの発生が避けられません。

 

そのため、排気マフラーには煤カーボンが車から排出されないように専用フィルターが装着されています。

 

このフィルターはメーカによって呼称が異なりますが、一般的にDPFと呼ばれています。

 

 

このDPFで捕集された煤カーボンが一定量溜まると、自動で燃焼処理されて無害化し排気マフラーから排出されます。

 

一般的にDPF再生と呼ばれているものです。

 

エンジンの調子が良いときは問題なくDPF再生が行われます。

 

しかし、エンジン不調になってくるとDPF再生が頻繁に行われるようになったり、再生ができない状態になってしまうことがあります。

 

そのような場合は、DPFだけ洗浄や交換をしてもエンジン側のメンテナンスや不具合個所の修理を実施しないと、すぐにまたDPF不調になってしまいます。

 

今回は、インテーク、インジェクター・燃料系、タービンの洗浄を実施しましたので、エンジンは元気に回復することができましたが、洗浄によって洗い流された老廃物がDPFに残っています。

 

それを除去することと、今までのDPF再生で除去できず溜まってしまった堆積物の洗浄を目的としてDPF洗浄を実施します。

 

DPFの差圧パイプ上流側にウインズマルチサーブを接続します

 

ウインズマルチサーブ洗浄洗浄液「DPFクリーナー」

 

全量1.0リットルを投入します

 

洗浄液をDPFへ全量投入後、15分の浸透時間をおいてエンジンを始動します

 

続いて、洗浄液のアルカリ成分を中和させるすすぎ液で洗い流します

 

全量1.0リットルを投入します

 

DPFへすすぎ液を全量投入後、エンジン回転数を上げて洗浄液を排出します

 

動画でみていただくとわかりやすいと思います

 

仕上げにウインズDPF洗浄添加剤「DPFれジェネレーター」を燃料タンクへ投入します

 

最後にDPF強制再生を実施してDPF洗浄工程が完了です

 

そして、施工後の試運転です。

 

絶好調です。

 

あとはオーナー様のご感想に期待するとします。

 

 

 

メールにてその後のご報告をいただきました

メールにてお客様からその後のレビューをいただきました。

施工後のご感想

オートサプライ鈴木 鈴木様

お世話になっております。

6月にレジアスのマルチサーブ施工でお世話になりました○○と申します。

遅くなりましたが、マルチサーブ施工後の感想(報告)です。

整備以前のエンジンが吹け上がらずモッサリとした感覚は一切無くなりました。

特に軽くエンジンが回る感覚は馬力が上がったかのような錯覚になります。

正確には新車の頃の状態に戻っただけですが、とにかく車が軽くなったということが明らかに分かりました。

また、登坂路で踏み増しすればしっかりと加速していきますし、高速の合流でも速やかに流れに乗る事が出来る為に心理的な負担も無く、運転が楽になりました。

オール高速道路で燃費重視で走った際には17km/lを記録しましたのでこちらもビックリです。

ただ、あまりに気持ちよく走るので以前に比べて踏み込む事が増えた為、結果としては燃費悪化しております。

長野県は山が多い為、毎日のように山道を走りますがそんな環境でも9~10km/lは平均して走っていますので充分効果はあると思います。

以前ならケチケチ走りで7~8km/lでしたので大幅な改善です。

ちなみに、エンジン音は小さくなりましたが、タービンの音(加給音)が大きくなりました。

エンジンの騒音が減ったことによるのか、タービン洗浄の効果なのか分かりませんが、同年式の同じような走行距離のハイエースと比べてもエンジンは明らかに静かなのでこの変化にも驚きです。

私の車両は「シャラシャラシャラシャラ」といった感じですが、比較した車両は「キャリキャリキャリ」というようないわゆるディーゼル車特有の音といった感じです。

今回、ダメ元で施工をお願いしましたがここまで効果がはっきりと良くなる事がわかりましたので、また10万キロ程度走った頃にお願いしたいと思います。

以上、遅くなりましたがご報告になります。

だいぶ先になると思いますが、またお世話になる際はよろしくお願いいたします。

○○

オーナーのF様、この度のご入庫と、施工後のご感想ご報告ありがとうございます。
ご入庫前にメールにて何度も何度もやりとりさせていただきましたが、思い切って施工していただき大きな効果が得られ私も大変嬉しく感じております。
いただいた情報を他のお客様にも共有させていただきます。
しばらく先になるかと思いますが、次回施工のご依頼をお待ちしております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

今回は、トヨタ1KZエンジン搭載車のKDH206レジアスエース(ハイエース)の作業をご紹介させていただきましたが、他メーカーのクリーンディーゼルエンジンでも同様の施工が可能です。

 

  • 燃費が悪い
  • アイドリングが不安定
  • 加速が悪い

このような症状にお悩みの場合は、重症化する前にウインズマルチサーブのディーゼルエンジンシステム洗浄をおすすめいたします。

 

不具合がないお車でも、定期的な施工でトラブル防止が可能です。

 

ご依頼、ご相談はお気軽にどうぞ。

 

その他のウインズマルチサーブのディーゼルエンジンシステム洗浄の作業事例はこちらからご覧ください。

 

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以下の情報をお聞きしますので、車検証のご用意をお願いします。
1~5は、車検証に記載がある項目です。

メモ

  1. 初度登録年月
  2. 車台番号
  3. 型式
  4. 型式指定番号(5桁の数字)
  5. 類別区分番号(4桁の数字)
  6. 車名・車種
  7. 現在の走行距離
  8. 不具合の有無

対応時間

午前 09:00~12:00(最終受付11:45)
午後 13:00~18:00
※12:00~13:00は昼休みのためご来店、お電話の対応はできません。

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