リフレッシュ整備

20系ヴェルファイア 乗り心地改善 サスペンション リフレッシュ整備 リヤアクスルビームブッシュ交換

平成23年式 トヨタ高級ミニバン ヴェルファイア ANH20W

足回りのリフレッシュ整備のご依頼です。

 

走行距離は128,432KM。

 

新車からお乗りのヴェルファイア。

経年劣化による乗り心地の悪化を新車同様に戻す作業のご紹介です。

 

 

まずは、お客様からいただいたフォームから原文のままご紹介いたします。

このところ乗り心地が悪く、
ディーラーで見てもらったところ、
リアアクスルビームのゴムブッシュが
劣化してひび割れていました。
まさに御社のホームページにあるのと全く同じ状態です。

ディーラーでの見解は、
ここを修理するとなるとアクスルビーム全交換で
大掛かりになり、すでに中古になって
歪みが出てるかもしれないシャーシに新品の
アクスルビームをつけると取り付くかどうかわからずリスクがあるとのことで、できればやらないほうがいいとのことで、
4輪ショックアブソーバーとバネ交換および、
フロントのボールジョイントがオイル漏れしてたのでそれも交換という提示を受けました。
ただそれで2~3年持つかどうかというレベルだそうです。また、オプションでフロントロワアーム交換というのもいわれてます。
ショックとバネ交換で15万円
ロワアーム交換でプラス7万円

これだけ払っても2~3年しか持たないならと
買い替えも勧められ、検討もしましたが、
やはりまだ乗りたいので直せる方を探していましたところ、御社のホームページを見つけました。

 

 

2列目に乗車されている奥様が腰痛になってしまうほど乗り心地が悪く、大変悩まれていたそうです。

 

解決策を求めディーラーへ相談をしても、具体的な解決策がなく、オーナー様ご自身で解決策を求めネット検索をしている時にオートサプライ鈴木のリフレッシュ整備を見つけていただきました。

 

その後、フォームからお問合せをいただき、メールでのやり取りの後、今回のご入庫となりました。

 

 

入庫受付後、早速走行試運転へ。

 

 

平坦な道では安定した走りを感じますが、ちょっとした路面の凸凹で後からの激しい突き上げが発生するとともに常に上下に動いている感覚です。

 

運転席での感覚ですから、2列目3列目は乗っていられないほど悪化してしまっています。

 

 

カーブでは、ロールの治まりが悪く不安定なフィーリングです。

 

走る、曲がる、止まる すべての状態で不安定感が非常に大きい印象。

 

 

これらの不調を直すため、新車時と同じ状態へリセットすることができるリフレッシュ整備をご提案させていただきました。

  1. 前後ショックアブソーバー交換(付属パーツもすべて交換)
  2. フロントロアアーム交換
  3. フロントロアボールジョイント交換
  4. フロントスタビライザー・リンクロット・ゴムマウント交換
  5. リヤアクスルビームブッシュ交換

上記5箇所を交換すると、乗り心地に大いに影響する足回りパーツがすべて新品になります。

 

もちろん、ただ交換すれば良いということではありません。

1G締め付けやアライメント調整など、見えない作業もしっかりと行うことで新車時と同じ、もしかするとそれ以上の状態に戻すことができるのです。

 

作業前の事前チェックも終わりましたので作業に入ります。

 

 

リフトで持ち上げ、作業をすすめます。

 

フロントサスペンション交換

 

砂や埃の侵入を防ぐためのカバーは劣化して切れてしまっています。

 

フロントハブ・ブレーキローターは今回の整備では交換はありませんが、ロアボールジョイントとロアアーム交換作業のために取外ししておきます。

※外さないで作業する場合もあります。

 

ロアアームを交換するためにサブフレームを下げます。

エンジンとミッションを落とさないように慎重に作業します。

 

サブフレームを下げるのは、ロアアームを固定しているこのボルトを抜くための作業です。

 

この部分のゴムブッシュが単品供給がないため、ロアアームはASSY交換になります。

 

フロントスタビライザーのゴムブッシュも交換します。

 

取り外した左側は、穴の径が大きくなってしまっていますね。

右側の新品と比べて見てください。

 

フロントロアボールジョイントは乗り心地に直接影響はありませんが、摩耗してくるとコトコトと不快な音が発生してきます。

そのまま放置していると最悪ジョイントが外れてしまうこともあり大変危険です。

 

足廻りリフレッシュ整備の際は、こちらのボールジョイントも交換しています。

 

専用工具を使用して分解します。

 

スプリングは劣化しないため再使用します。

 

スプリング以外のパーツはすべて新品交換です。

 

フロント側左右、サスペンションストラット組み立て終了です。

 

スタビライザー・リンクロットも新品交換です。

 

 

リヤアクスルビームブッシュ交換・ショックアブソーバー交換

つづいてリヤサスペンションの交換です。

トヨタミニバンの弱点。

リヤアクスルビームブッシュの劣化による乗り心地の悪化。

 

タイヤを外しただけでは劣化の確認はできません。

 

車両の下にもぐり込む必要があります。

安全のため、ご自身でジャッキで上げてもぐり込まないでくださいね。

 

経年劣化によるゴムの硬化、ひび割れ。

ひび割れするほど硬化したゴムは乗り心地が悪くなります。

 

それでは交換作業を開始します。

 

アクスルビームを車両から取り外すため、障害になるマフラーを取り外します。

 

何度も経験していますので手慣れた作業ですすみます。

 

リヤアクスルビームASSYが車両から降りました。

重たい!!

 

劣化したブッシュのセンターは、アクスルビーム自体の重みでずれてしまっています。

 

そして、ブッシュ一周にひび割れが走っています。

 

こちらも手慣れた作業、ブッシュを抜き取ります。

 

新旧比較。

 

ブッシュは3,000円程度ですが、単品で交換できる店が少ないです。

 

アクスルビームASSYで交換ではコストが高額になります。

 

ブッシュ交換が終わりました。

 

 

新品ブッシュで復活しました。

 

アクスルビームASSYを車両に取り付け。

 

この状態でリヤショックアブソーバを交換します。

 

ショックアブソーバーだけでなく、スプリングシートなども同時に交換です。

 

スプリングシートも硬化すると乗り心地に悪影響を与えます。

 

フロント側同様に、リヤ側のスプリングは再使用しますが、他の構成部品はすべて新品交換します。

 

スプリングの装着が終了です。

 

外しておいたマフラーを取り付けします。

 

ガスケットは当然新品交換です。

 

マフラー取付けボルトも交換します。

 

1G締め付けと最終作業

アクスルビーム取り付けボルトを仮締めして軽く試運転します。

 

再びリフトで持ち上げますが、今度はタイヤを接地させた状態です。

先ほどの仮締めしたボルトを一度緩めてからメーカー規定トルクで締め付けします。

 

 

規定トルクはメーカーのマニュアルで調べます。

 

タイヤを接地させて締め付けします。

1G締め付けという作業です。

 

前側のサスペンションも1G締め付けします。

 

この他にも設置状態、必要な個所をすべて1G締め付けしていきます。

 

 

作業後、走行試運転をして4輪アライメント調整に入ります。

 

現在、4輪アライメントは近隣の業者へ外注作業により対応しております。

(本当は自社で作業したいのですが、設備が高額すぎで導入はしばらく先になりそうです。)

 

 

アライメント調整を終えて最終確認と試運転。

 

 

走り出しから全然違います。

 

 

乗り心地が最高です。

ほぼ新車の乗り心地か、もしかするとそれ以上かもしれません。

 

路面からの突き上げも、コーナーでのロールも、ほとんど気にならない。

 

乗り心地が良くなっただけでなく、

発進加速、コーナリング、ブレーキング、すべてにおいて走行中の安定感の向上しまた。

 

運転するのが楽しくなる車になりました。

 

今回ご紹介した作業の総額は費用は約38万円(4WD車、ハイブリッド車は40万円になります)。

お預かり作業期間は約2週間。

 

新車時の車両本体価格の10%程度の投資で、車両の買い替えすることなく、新車のような乗り心地に戻すことができます。

 

交換部品

今回の整備で交換した部品です。

足回りの構成部品をすべて交換することで新車のようなリフレッシュが可能です。

 

トヨタのミニバンに採用されているリヤアクスルビームは、もとは大衆車向けの構造であり乗り心地が良いとはいえません。

 

ブッシュが劣化してくると、すぐに乗り心地が悪くなる症状が現れます。

運転席、助手席は気づきにくいですが、2列目3列目の乗り心地は悪くなります。

 

同乗者の方の車酔いや腰痛には注意してください。

 

ヴェルファイアだけでなく、アルファードやエスティマ、ノア・ヴォクシーなど同一サスペンション構造のトヨタミニバンの足回りリフレッシュ整備のご相談はお気軽にどうぞ。

 

お客様の声をいただきました

 

見事に新車同様の乗り心地になりました!

”快適な愛車”に戻りました!
家族皆喜んでおります。ありがとうございました。

20系ヴェルファイアの足回りリフレッシュでお世話になりました!

8年12万キロで乗り心地が悪く2列目に座った妻が腰痛になってしまう程だったのですが、見事に新車同様の乗り心地に!「走る」「曲がる」「止まる」操作に対する全ての挙動がシャープで滑らかになりました。

悪いのはリヤアクスルビームのゴムブッシュなのは分かっていましたが、当初ディーラーには修理できないと言われ「修理しても満足できるレベルは保証できない」「持って2~3年」と言われ途方に暮れて買い替えも検討しましたが、欲しい車にも出会えず、修理するとしても、すべき部分はわかっているのに信頼できる修理工場もどこか分からず、そんなジレンマの中困っていた所「オートサプライ鈴木」さんのHPを見つけました。

修理について聞いた所、明確な修理箇所を提示して頂き「5年は快適に乗れます!」との事!とても心強く希望が持てました!お陰様で「5年以上」は乗れそうです(笑)

又メンテナンス等お世話になります。ありがとうございました!!
これからも宜しくお願いいたします。

 

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