平成20年式 レクサス IS350 GSE21
ATオイルパン洗浄・ストレーナー交換
ATF全量圧送交換のご依頼です。
電話問い合わせを経て 埼玉県春日部市からご入庫いただきました。
1ヶ月ほど前にレクサスディーラーでATF交換をしたそうです。
ディーラーではATF交換を断ることが多いですが、強引にお願いして受けてくれたそうです。
その時のお客様とディーラーのやり取りはこんな感じだったということです。
お客様『6万KM走行しているしATFの劣化が心配なので交換して欲しい』
ディーラー『ATF交換は不要です』
決まり文句出ました!
お客様『不要だとしても交換して欲しいの』
ディーラー『交換不要です』
またまた決まり文句でました!!
この後も 両者一歩も譲らず、ついにお客様の怒り爆発!?
お客様『だから交換してくれと言ってるの!怒』
ディーラー『交換できません・・・汗』
お客様怒ってしまいました。
お客様『できないとかじゃなくてやってくれ!!!』
ディーラー『・・・・・。ではオイルパンから抜いて、抜けた分だけ補充するということでよければお受けします・・・』
と、こんな流れでやっと交換してもらえることになったそうです。
完成を待って車を引取りに行くと、『3リットルくらいしか抜けませんでした』の報告。
全量交換には程遠いATF交換で終わってしまったそうです。
期待外れのATF交換に対して、不信感だけが残ってしまったそうです。
その後、オートサプライ鈴木のATF全量圧送交換を見つけてすぐにお電話いただき、再度ATFの交換をすることになりました。
お客様『先月、ディーラーでATF交換したんだけど、少量交換で終えられてしまい、なんか気持ち悪くて・・・・』
鈴木『そうですか。それでは私にお任せください。徹底的にトコトンきれいになるまでやりましょう!』
お客様の期待を背負って、大切なお車をお預かりさせていただきました。
現在の走行距離は64,057KM
ATFの劣化が原因によるAT不調が始まる頃合いでしょうか。
敏感な方なら新車の時と違うフィーリングを感じられると思います。
それでも、ATFは交換しなくても 車は動きます。
10年10万KM、ATFを交換しなくても 車は動きます。
調子良いとか、悪いとか気にしなければ、ATFは交換しなくても 車は動きます。
車は動けば良い という方へは、ATF交換をおすすめしておりません。
しかし、そんなのは嫌だという方は、メーカーやディーラーの言いなりにならず、ATFの定期的な交換をおすすめいたします。
故障予防に有効なだけでなく、コンディションを最高の状態で維持しながら、調子良く車を走らせることができるからです。
※注意:ATF劣化によりAT内部損傷が起こってしまっている場合はATFを交換しても元通りには直りません。そうなる前に定期的な交換が有効です。
それでは、IS350 ATF交換作業をご紹介します。
まずは事前チェックから開始します。
走行試運転へ。
フィーリングは良好です。
きれいに鳴るまでATFを交換して、どこまで調子を引き上げることができるのか。
お客様に納得していただけるよう、持てる技術を全て出し切ってATF交換に挑みます。
外部診断機による故障コードチェック。
エンジンに過去異常コードが残っていましたが、今回の作業には影響ないので問題なしとします。
事前チェックは問題なしということで早速作業を開始します。
車をリフトで上昇します。
ATオイルパンはアンダーカバーで隠れています。
カバーを外すとATオイルパンとご対面です。
内部のATFを排出します。
抜き取ったATFをサンプルを採取しておきます。
ATFの排出が終わったらオイルパンを外します。
コントロールバルブボディやオイルストレーナーとご対面です。
外したオイルパンです。
AT内部の摩耗で生じる鉄粉を回収するためのマグネットが3個。
鉄粉の付着量はこの程度です。
距離相応で問題はありません。
マグネットを取り外すとスラッジが周りのオイルへと流れだしていきます。
この状態でATFを交換してしまうとAT内部に循環してしまいますので、しっかりと洗浄します。
黒いオイルパンは底の汚れ具合が全くわかりません。
ペーパーウエスでオイルパンの底を擦ると・・・
こんなに黒くなっていました。
マグネットも丁寧に洗浄して元の位置に戻します。
オイルパンもピカピカに洗浄しました。
新品みたいに再生しました。
つづいてオイルストレーナーを交換します。
左:使用後
右:新品
使用後の吸い込み口
新品の吸い込み口
AT内部へオイルを送る側のガスケットも新品に交換します。
オイルストレーナーをメーカー規定トルクで締め付けします。
ストレーナー交換完了です。
先ほどのピカピカになったオイルパンも規定トルクで締め付けします。
IS350専用アタッチメントを取り付け、トルコン太郎と接続します。
左のボトル:オイルパンから抜いたATF
右のモニター:これから補充する新品ATF
最初に抜いたATFと同量の新品ATFを補充します。
この補充を初期補充といいます。
今回は4.5リットル補充します。
初期補充にはアイシンのATFを使用します。(画像はトルコン太郎内部の画像です)
補充が終わりエンジンをかけると、車のAT内部に残っていたATFと補充した新品ATFが混ざり合いながらトルコン太郎のクリーナーモニターへ流れ込んできます。
1か月前に3リットル交換して、先ほど4.5リットル交換してもATFはご覧の状態です。
黒くてモニター内部のフィルターがまったく見えません。
最初に抜いたATFと比較しても差は感じられません。
6万KMの走行でも、これほどまでにAT内部とATFは汚れてしまうのです。
中途半端なATF交換は、AT内部に残った古いATFと新品ATFが混ざってしまいオイルとしてのバランスを崩してしまうことがあります。
AT内部をしっかり洗浄して、2回目で純度の高いATF交換をすることで、故障トラブルのリスクを最低限に防ぐことが可能なのです。
それでは、AT内部洗浄を目的とした圧送交換1回目をスタートします。
車のATから廃油モニターへ流れ込んでくるATFの汚れ具合の変化にご注目ください。
10リットルの交換が終わりました。
先ほどの初期補充の時と比較にならない程きれいになりました。
このきれいになったATFがAT内部を洗浄しています。
最初に採取したATFとの比較です。
ここまできれいに洗浄できると、2回目の圧送交換で使用する本命ATFのパフォーマンスを最高の状態で引き出すことができるのです。
お客様がお選びいただいたのは、ワコーズATF最高峰のプレミアムS。
まさにプレミアムな最高性能のATFです。
100%化学合成、耐熱性、耐久性、潤滑性、動力伝達性、どれをとっても最高性能。
『ATFなんでどれも一緒でしょ?』なんて言ってる人でも違いがわかるほどのATFです。
新車から数千KMしか走っていないお車でも、こちらのATFに入れ替えれば違いがはっきりと分かります。
費用はかかりますが、絶対に後悔のないATFです。
それでは、2回目の圧送交換スタート!
本命のワコーズプレミアムSに全量交換していきます。
10リットルを使用して全量交換が終了しました。
すばらしい透明感をご覧ください。
最初のATFとの比較です。
最初のATFは1か月前にレクサスディーラーにて3リットル交換したものです。
無事に本命のワコーズATFプレミアムSに交換ができましたので、トルコン太郎を切り離し、アタッチメントをオイルクーラーと付け替えします。
ここからが時間のかかる作業です。
ATFを適量に合わせるために、ATを冷却していきます。
外部診断機を使用してATFの温度をモニタリングしながら規定温度に調整します。
規定温度に調整してオバーフロープラグからATFを排出させればフルードレベル調整完了です。
ATから出てくるATFのキレイさに惚れてしまいそうですね。
AT学習値の初期化をします。
本来、ATF交換作業ではAT学習値の初期化は必要ありませんが、真っ黒な純正ATFから新品ワコーズプレミアムSへと完全入れ替えしてしまいましたので、コンピューターを一旦リセットしてプレミアムSに合わせた学習をイチから行ないます。
これで完璧です。
作業後のチェックです。
走行試運転と故障コードのチェックです。
最初から入っていた故障コード以外は全て問題ありません。
走行も極めてスムーズ。
ATF交換前も良好なフィーリングでしたが、さらに異次元のフィーリングです。
お客様に喜んでいいただけることを期待してお車のお引渡しとなります。
パワフルな3.5リッターエンジンのパワーをしっかり受け止めてくれるATに生まれ変わりました。
レクサス車のATF交換でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
お客様の声
まるで新車になったかの様なスムーズなシフトでびっくり
オススメ度 ★★★★★ 星5つ
先日はATF交換ありがとうございました。
ディーラーで(全量交換を)断られ悩んでいた所、オートサプライ鈴木さんで心良く引き受けていただく事が出来て本当に助かりました。
不具合があってATF交換をお願いした訳ではありませんが、交換後はまるで新車になったかのう様なスムーズなシフトでびっくりしています。
こちらの気持ちに寄り添ったていねいで確実な作業、また、たくさんの写真を使った作業前後の説明など、とても信頼出来るショップだと思いました。
社長様にはこちらのディーラーに対する不満、ATF交換に対する不安などいろいろ話しを聞いていただく事が出来て今までの心のもやもやが一気に解消することが出来ました。
また何かありましたらよろしくお願いします。
アンケートのご協力ありがとうございました。
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