トルコン太郎

セレナCC25専用アタッチメントとトルコン太郎でCVTオイル圧送交換

平成21年式 セレナCC25

CVTオイルパン脱着洗浄・ストレーナー交換

トルコン太郎によるニューテックNC-65へ全量圧送交換

神奈川県川崎市からのご入庫です。

セレナ外観

タイヤホイル、足回り、ECUをチューンアップされています。

完全ノーマルの車両に比較するとCVTにはかなりの負担がかかっていることが予想されます。

走行距離36,418KM

素行距離は少な目の36,418KMです。

 

走行試運転、故障コード確認ともに問題ありませんので早速作業開始します。

 

車両下側画像

サブフレームが少し邪魔しますがオイルパンの作業性は良好です。

 

ドレンコック

CVTオイルを抜き取ります。

どんな状態のオイルが出てくるのか?

 

CVTオイル

距離の割には黒いオイルがでてきました。

 

サンプルに回収

サンプル用にオイルを回収しておきます。

 

オイルパン1

オイルが抜けたらオイルパン取付ボルトを全て外します。

 

オイルパンが外れました

オイルパン内部にオイルが多少残っていますので慎重に外します。

 

コントロールバルブ

オイルパンを外すと顔をだすのが「オイルストレーナー」と「コントロールバルブボディ」です。

 

オイルストレーナー

異物がミッション内部に入らないようにろ過するためのオイルストレーナーです。

 

外したストレーナーとオイルパン

車から取外します。

 

フィルター部分の異物

メッシュのフィルター部分に異物が確認できます。

 

スラッジ1

オイルパンに取り付けられている鉄粉回収用のマグネット。

 

スラッジ2

CVT車であることを考慮しても付着している鉄粉の量は多めです。

タイヤやホイルのサイズアップやエンジンをいじっているお車の場合は早めのメンテナンスが必要ですね。

 

スラッジ3

 

 

スラッジ辞去作業

丁寧に拭き取ります。

 

きれいになったマグネット

パーツクリーナーとエアガンを使ってきれいになりました。

 

きれいになったオイルパン

オイルパンもきれいに洗浄します。

 

きれいになったマグネット

マグネットを元に位置に戻します。

 

ストレーナ ビフォア・アフター

オイルストレーナーの新旧比較。

左:車から外したもの

右:新品

左のストレーナーは真っ黒になってしまいましたが、元々は右側の状態だったのです。

 

新品ストレーナー

新品ストレーナーをCVTミッションに取り付けします。

 

新品ガスケット

オイルパンガスケットももちろん新品に交換します。

 

オイルパンを元通りに組み付けしたら最初に抜けた量と同量のCVTオイルを補充します。

この補充を「初期補充」といいます。

 

レベルゲージあり

CC25セレナのCVTミッションはレベルゲージがありますのでここから5.5リットル補充しました。

 

CVTオイル初期補充

トルコン太郎からチューブを使って給油していきます。

 

トルコン太郎

 

アイシンCFB

初期補充に使用するCVTオイルは「アイシンCFB」です。

 

初期補充が無事に終了した後はいよいよトルコン太郎を接続して圧送交換になります。

しかし、CC25セレナは簡単に圧送交換ができません。

 

全てのAT/CVTミッションはオイルの温度管理をするためにオイルクーラーが接続されています。

オイルクーラーの方式は2つのタイプに分かれます。

 

タイプ1:ラジエターに取り付けられている

タイプ1

こちらのタイプは簡単にトルコン太郎と接続が可能です。

 

タイプ2:ミッションに取り付けられている

タイプ2

画像のようにミッションに直接張り付いています。

こうなるとトルコン太郎を接続することができません。

 

CC25セレナはタイプ2に該当します。

そこで必要になるのがそれぞれのミッションに接続するための専用アタッチメントなのです。

 

オートサプライ鈴木では、様々な車種のアタッチメントを自社にて作成しておりますが、CC25セレナのオイルクーラーは他の車種のように単純ではありませんでした。

作成するにあたり少し考える必要があります。

 

しかし、プロですからお客様のためにしっかりとお仕事させていただきました。

 

それでは早速、できたてのCC25セレナ専用アタッチメントを取り付けします。

 

セレナの左前から

左前側のタイヤハウスからアプローチします

 

左前タイヤハウス

タイヤハウス内部

 

左タイヤハウス内

この部分を取外すと・・・

 

オイルクーラー1

これがオイルクーラーです。

すでに作業開始してから撮影したため、冷却水のホースが外されています。

 

 

オイルクーラーをC25セレナ専用アタッチメントと付け替えます。

 

アタッチメント取付

そしてセレナに取り付けしてトルコン太郎を接続します。

ドキドキ・・・・

 

 

内部のオイル

無事に接続ができました。

3つのモニターの真ん中「クリーナーモニター」にオイルが流れているのが圧送交換の証拠ですね。

 

アップで

オイルパン洗浄の初期補充で5.5リットル交換をしていますが見てください。

 

抜取り油との比較

一番最初に回収した抜取り油との比較

 

アップで

よく見ると若干きれいになっているでしょうか。

36,418KMしか走行していないにも関わらず真っ黒ですね。

タイヤ、ECUをいじっている方は早めの交換をおすすめします。

 

それでは、圧送交換を開始していきます。

 

しかし、ここでいきなり本命の高性能オイルは使用しません。

比較的安価な純正同等オイルのアイシンCVTオイルを使用して内部の洗浄をしていきます。

この作業をプレ洗浄をいいます。

 

CC25セレナCVTミッションオイル全量8.3リットルに対して少し多めの10リットルを使って一気に全量交換します。

プレ洗浄が終わりました。

先ほどまで見えなかった中のフィルターが見えるようになりました。

左は一番最初の抜取り油です。

 

アップで見るとフィルターの模様がくっきり確認できます。

ここまできれいに交換ができればプレ洗浄は終了です。

 

一定時間のクリーニングタイムをとって本命オイルと入れ替えます。

 

本命オイルは NUTEC NC-65。

使えばわかるハイパフォーマンスフルード。

ハードな使用にも充分に耐えうる高性能オイルです。

 

トルコン太郎にNC-65をセットして最終交換に入ります。

 

2回目は9リットルで全量交換をしていきます。

 

最終交換が終わりました。

 

先ほどのプレ洗浄できれいになってからの最終交換ですのでここまできれいに交換ができました。

 

比べるまでもありませんが抜取り油との比較です。

 

フィルターの模様がさらにきれいに見えます。

 

 

 

新油との比較

新油と同レベルに交換ができました。

圧送交換がなせる業ですね。

 

無事に高性能CVTオイルNUTEC NC-65との全量圧送交換が終了しましたのでトルコン太郎を外してセレナを元の状態へ戻していきます。

 

アタッチメントを取り付けていた部分にオイルフィルター・エレメントが装着されています。

新品に交換します。

 

オイルと一緒に結構汚れるものなのですね。

 

左:新品

右:セレナから外したもの

 

今度はセレナのコンピューターにアクセスします。

車の走行状態からCVTオイルの劣化度合いをカウントしているのですが、オイル交換とともにカウンターをリセットします。

ゼロになりました。

その後、走行試運転、故障コード確認になります。

 

今回、CC25セレナでは初めての圧送方式での交換になりました。

 

Y様にはアタッチメント作成のため3日間のお時間をいただきましたが、CC25セレナ専用アタッチメントが完成しましたので今後は日帰り作業が可能です。

Y様、ご協力ありがとうございました!

 

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