
埼玉県上尾市 トルコン太郎設置店 オートサプライ鈴木です。
前回に続き今回のブログは、平成26年式 GRS210 トヨタクラウンアスリートのトルコン太郎を使用したATF圧送交換の様子をご紹介します。
数あるトルコン太郎設置店の中から、オートサプライ鈴木をご指名いただきまして誠にありがとうございます。
車両情報
| 車名 | クラウン | メーカー | トヨタ |
| 型式 | DBA-GRS210 | グレード | アスリート |
| 初度登録年月 | 平成26年1月 | 入庫時走行距離 | 111,924km |

現在の走行距離は111,924kmです。
中古購入の為、過去のATF交換履歴は不明。

走行試運転と、外部診断機による故障コードチェックは良好です。
事前チェックが済みましたので、早速作業を開始します。

車両をリフトで水平に持ち上げます。

アンダーカバーを外して、ATFを排出します。

オイルパンからの抜取り油のサンプルを採取します。
オイルパンを取り外します。

オイルパンを外すと、内部はご覧のようになっております。

ストレーナーを取り外し、バルブボディを洗浄します。

汚れやすいソレノイドをしっかり洗浄します。

洗浄液をペーパーウエスで拭き取ります。

ご覧の通り、新品同様に洗浄ができました。

ストレーナーの新旧比較。
左が使用後、右が新品です。
吸い込み口を確認してみます。

使用後のフィルターは、異物らしきモノが確認できます。

新品のストレーナー吸い込み口は淡黄色です。

Oリングも新品に交換です。

トルクレンチを使用して、新品のストレーナーをメーカー規定トルクで締め付けします。

オイルストレーナー取付完了
続いてオイルパン洗浄です。

オイルパンには、AT内部で発生する鉄粉を回収するためのマグネットが装着されています。

鉄粉付着量を確認するため、鉄粉を一部除去します。

鉄粉付着量はご覧の通りです。

マグネットを外して、オイルパン底部を拭き取ります。

汚れ具合はこの通りです。

オイルパンを洗浄し、マグネットは新品交換します。

洗浄後のオイルパンの様子です。

取り付けした後は、見えなくなる部分ではありますが、手を抜くことなく新品同様になるまで洗浄します。

新品ガスケットに交換します。

オイルパン取り付けボルトも新品を使用します。

トルクレンチを使用して、オイルパンボルトをメーカー規定値で締付します。

オイルパン装着完了です。

ドレンプラグとガスケットも新品交換です。

トルクレンチで締め付けして

完成です。
いよいよトルコン太郎を接続して初期補充、圧送交換です。

トルコン太郎を接続します。
施工実績1,000台のノウハウがありますので、最適な箇所、方法で接続します。

初期補充にはアイシンのATFを使用します。

オイルパンから抜けた量+αの新油を充填します。
画像は、抜取り油と新油の比較です。

初期補充の後、エンジンを始動するとAT内のオイルが、トルコン太郎のクリーナーモニターへ流れてきます。

黒くて濁っていますが、4.5リットル分の新油の洗浄作用はありますので、しばらくクリーニングを実施します。
クリーニング後、AT内部の洗浄を目的とした1回目の圧送交換を開始します。




1回目の圧送交換が終わりました。

抜取り油と比較。
1回目の圧送交換で赤味が復活しました。

新油の洗浄作用を使って30分間のクリーニングを行います。
次の2回目の交換が最終の仕上げ交換になります。
トルコン太郎内のオイルを入れ替え準備します。

オーナー様の選択は、パワークラスタ―ATFレーシング。

パワークラスタ―ATFレーシング
高い保護性能と全域性能を確立し、低速から中速までスムーズでトルクフルなフィール、高回転でクリーンな伸び、変速ショックの低減や伝達能力の向上、変速ギアの切り替わりのスピードの速さなど体感度抜群のATFです。
ATF/CVTオイル交換実績約1,000台のオートサプライ鈴木が自信を持っておすすめするオイルです。
特に、大排気量、高出力のお車に最適なオイルです。

2回目の圧送交換の準備完了です。
30分のクリーニングを終え、最終交換スタートです。





2回目の圧送交換が終了しました。

抜取り油との比較。


新油の透明感が復活しました。

ATF圧送交換終了後は、強制冷却です。
なぜ、冷やすのか?
それは、ATFは温度によって体積が変わるからです。
正確なフルードレベル調整を実施するためには、メーカーの指定する温度の時に、指定する量に調整する必要があります。
強制冷却の間にリヤデフオイル交換を実施します。

ドレンプラグを外すと、茶色に変色したオイルが出てきました。

ドレンプラグです。

マグネットの鉄粉はこの量です。

ドレンプラグ、フィラーキャップは洗浄します。
ガスケットは新品交換です。

トルクレンチを使用して、ドレンプラグを締め付けします。

デフから抜けたオイルは約1.1リットル。

デフオイル交換に使用するオイルもパワークラスタ―です。
このデフオイル、交換すると体感できるほどのすばらしいオイルです。
市販品で国内最高性能です。

フィラープラグからオイルが溢れてくれまでポンピングします。

見にくいですが、きれいなオイルが出てきているのがわかりますか。

フィラープラグもトルクレンチを使用して締め付けします。

デフオイル交換の完了です。
その後、しばらく強制冷却は続きます・・・。
ちなみに強制冷却は、真冬は1時間ですが、夏場は3時間(もしくはそれ以上)要します。

強制冷却完了です。
温度の確認には、外部診断機を使用します(画像は強制冷却後で32.5℃)

油温検出モードへ移行させて温度調整をします。
シフトは、PレンジなのにDレンジランプが点灯します。

規定温度まで上昇させて、オーバーフロー、サンプルを採取します。

メーカーの規定温度は、通常5~10℃くらいの幅があります。
その間で調整すれば良いということですが、当店では、より正確なフルードレベル調整を実施するために、ある温度をピンポイントで狙って調整しています。

ピンポイントで温度を合わせたら、オーバーフロープラグとガスケットを交換して作業完了です。

今回も、完璧なフルードレベル調整ができました。


ATF交換後は、初期化も忘れずに行います。

ATF交換、ビフォアー・アフター
ATF交換完了後は、走行試運転と外部診断機による故障コード確認。
当然ですが、問題ありません。

当店のATFで人気ナンバー1、パワークラスタ―ATFレーシング。
力強い発進加速、スムーズな加速、まるで新車のようなフィーリングになりました。

今回のブログは、GRS210 クラウンアスリートのルコン太郎によるATF交換とデフオイル交換の様子でした。
210系クラウンだけでなく、180系や200系クラウンの同様作業に実勢多数ございます。
クラウンのATF交換のご相談はお気軽にどうぞ。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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