ドライアイス洗浄

【マツダアテンザディーゼル】煤カーボンをシステム洗浄で完全除去

埼玉県上尾市 ドライアイス洗浄機設置店 オートサプライ鈴木です。

今回のブログは、ドライアイス洗浄機の他、各種エンジン洗浄機を使用したエンジン洗浄の様子をご紹介します。

 

ご紹介するお車は 平成27年式 マツダアテンザワゴンです。

福島県白河市よりご入庫いただきました。

数ある自動車整備工場の中から、オートサプライ鈴木をご指名いただきまして誠にありがとうございます。

 

車両情報

車名 アテンザワゴン メーカー マツダ
型式 LDA-GJ2AW グレード XD L Package
初度登録年月 平成27年10月 入庫時走行距離 186,758km

 

ご依頼作業

  • ドライアイス洗浄によるディーゼルカーボンクリーニング
  • ウォーターバイパスパイプ交換
  • 燃料フィルター交換
  • ウインズ・マルチサーブ・エンジン洗浄3点セット(燃料系、タービン、DPF)
  • エンジン内部洗浄・ECremax
  • エンジンオイル交換

 

ご入庫時の走行距離

ご入庫時の走行距離は186,758km

 

事前チェック

走行試運転と外部診断機による故障コードチェック、ライブデーターを記録します。

 

 

ドライアイス洗浄

吸気ポート、吸気バルブとEGRバルブ、EGRクーラーバイパスバルブ、吸気シャッターバルブは超音波洗浄による洗浄ができないためドライアイス洗浄を実施します。

一つ一つの部品を丁寧に洗浄しています。

 

EGRバルブ

EGRバイパスバルブ

吸気シャッターバルブ

吸気ポート

吸気バルブ

ドライアイス洗浄による強力なパワーで、吸気バルブの煤カーボンも新品同様になりました

 

超音波洗浄

インテークマニホールド、EGRクーラー、EGRパイプは超音波洗浄機でカーボンを溶かして洗浄します。

こちらも、ドライアイス洗浄と同様に一つ一つの部品を丁寧に洗浄しています。

 

EGRパイプ

EGRクーラー

インテークマニホールド

丁寧な洗浄により、キレイになりました。

 

その他付帯作業

インタークーラー洗浄

ドライアイス洗浄のプランにはインタークーラーの洗浄も含まれています。

インタークーラーの内部にはブローバイガスによるエンジンオイルが付着していますので取り外して洗浄をします。

ドライアイス洗浄の初めに外して縦に吊るしておきます

ドライアイス洗浄が終わりましたらインタークーラー内部をパーツクリーナーでしっかりと洗浄します

インタークーラーから出てきた汚れです

丁寧な作業でキレイになりました

 

交換部品

ドライアイス洗浄に含まれている部品
  • 分解箇所のガスケット全部
  • 吸気圧センサー
  • バキュームチューブ
  • エアークリーナーエレメント
  • ラジエーターキャップ
  • アッパーホース
  • インシュレーター
  • ロングライフクーラント
  • 吸気圧センサー
  • バキュームチューブ
  • エアークリーナー
  • ラジエーターキャップ
  • アッパーホース
  • インシュレーター

 

ウォーターバイパスパイプ交換 (オプション作業)

SKYACTIV-D2.2の場合、ドライアイス洗浄と同時に実施した方がよいものに「ウォーターバイパスパイプ交換」があります。

赤く囲ってある部品がそれです。この部品は経年劣化で破損し水漏れ⇒オーバーヒート⇒最悪の場合は廃車になります。

そのようなリスクがありますのでメーカーから金属製の対策品が用意されています。

 

マツダディーラーでも交換を推奨していますが、インテークマニホールドを外さないと交換ができないため費用が4~6万円ほどかかります。

ドライアイス洗浄の時は、インテークマニホールドは外れた状態となりますので、同時にご依頼いただくとお得に交換が可能です。

 

交換が完了しました。

ホースを再使用してバイパスパイプだけの交換というのも物理的には可能ですが、後で水漏れを起こすリスクがありますので、当店では安全を優先して接続するホース3本も新品へ交換しています。

 

燃料フィルター交換(オプション作業)

SKYACTIV-Dの燃料フィルターは、6万km走行毎の交換指定部品となります。

燃料フィルターはバッテリーの奥の方に装着されています。

燃料フィルター内部は、汚れている感じが無いですが、ろ紙を確認すると真っ黒になっています。

使用後はろ紙が真っ黒になっています

新品はろ紙が真っ白でキレイです

燃料フィルターが詰まり気味になるとエンジン不調を起こす原因になります。

6万km走行毎の交換をおすすめします。

 

 

ドライアイス洗浄の後に、ウインズ・マルチサーブ洗浄3点セットとエンジン内部洗浄・ECremaxの施工となります。

 

 

ウインズ・マルチサーブ洗浄

ドライアイス洗浄によるカーボンクリーニングとあわせて、大人気、ウインズ・マルチサーブ洗浄3点セット

クリーンディーゼルの本場、ヨーロッパで誕生した洗浄システムです。

吸気系の洗浄も可能な洗浄機ですが、ドライアイス洗浄で煤カーボンは完全除去していますので、今回は使用しません。

施工させていただくのは、

  • インジェクター・燃料系洗浄
  • タービン洗浄
  • DPF洗浄

以上の3点セットとなります。

 

ドライアイス洗浄と同時作業で20%オフですが、それとは別にウインズ・マルチサーブを2点以上同時施工でセット割引が適用になります。

是非、ドライイアス洗浄とあわせて、セットでご依頼ください。

 

インジェクター燃料系洗浄

アテンザとウインズ・マルチサーブを接続します。

燃料ラインのフィード側とリターン側の燃料ホースを切り離し、ウインズ・マルチサーブの配管を接続します。

 

マルチサーブ専用洗浄液です

1.0リットルすべて投入します

マルチサーブの管理画面

タイマーと圧力をセットしてスタート

洗浄が開始されました

洗浄の状態を確認しながら作業をしています

インジェクター・燃料系洗浄は、燃料ライン、高圧ポンプ、燃料レール、インジェクターの洗浄を目的としています。

高温高圧になる燃料ラインには、変質した不純物が堆積し、燃料の流量不足やインジェクターの作動不良の原因となります。

そのようなことを防ぐため20,000~30,000km走行毎の施工をおすすめしております。

 

タービン洗浄

インジェクター・燃料系洗浄に続いてタービン洗浄を実施します。

こちらの洗浄システムも、燃料ラインに接続して行います。

マルチサーブ専用洗浄液です

1.0リットルすべて投入します

タイマーと圧力をセットしてスタート

洗浄の状態を確認しながら作業をしています

 

タービン洗浄は、タービンに堆積した煤カーボンの除去を目的としています。

また、酸化触媒やEGRシステムへの洗浄効果もあります。

 

インジェクター・燃料系洗浄とタービン洗浄を実施すると、エンジンのレスポンスアップ、パワーアップを体感することができます。

 

DPF洗浄

ウインズ・マルチサーブ洗浄3点セット、最後の施工はDPF洗浄となります。

DPFの差圧パイプの上流側にマルチサーブの配管を接続します

 

マルチサーブ洗浄のDPF洗浄液

1.0リットルすべて投入します

「ディーゼルDPF」を選択

「強力洗浄」を選択

 

強力洗浄中

 

エンジンを始動し1,500rpmで回します

マフラーからは真っ黒な廃液が出てきました

 

洗浄後はすすぎに入ります

1.0リットルすべて投入します

 

すすぎ工程中

 

エンジンを2,500rpmで回します

DPFから残った洗浄液、汚れとともにすすぎ液が出てきました

洗浄後、走行にて排出してからDPFの強制再生

DPF強制再生中

 

ウインズ・マルチサーブ洗浄3点セットが完了しました。

 

吸気系の煤カーボン洗浄、DPF内の洗浄、インジェクター・燃料系の洗浄、タービンの洗浄が完了しましたので、これだけでも新車の様なエンジンフィーリングへ蘇りましたが、作業はまだ続きます。

 

最後はエンジン内部洗浄ECremaxの施工です。

 

エンジン内部洗浄ECremax

豪華なエンジン洗浄フルセットの最後を締めくくるのは、エンジン内部の洗浄を目的としたECremaxです。

ドライアイス洗浄と同時作業で技術料20%オフとなります。

ECremaxと並んで、ドライアイス洗浄によるカーボンクリーニングの人気メニューとなります。

 

1μフィルター

大型フィルターハウジング

大型の1μフィルターにより内部のスラッジを強力に回収することができます。

 

エンジンオイルを抜いて、ECremaxを接続します。

 

オイルフィラーキャップを外しフィード側を接続

ドレンプラグを外しリターン側を接続

接続が完了したら、エンジンをかると同時に、ECremaxの電源を入れ強力なポンプにより専用洗浄液を循環させていきます。

 

 

洗浄液が適温になりましたら洗浄開始です。

 

エンジン回転全域で微振動の出る領域を探します。

 

微振動が出ている回転域を重点的に丁寧に洗浄していきます。

 

一般的なエンジン内部洗浄は、エンジンを止めた状態で行いますので、オイル通路の洗浄が主な目的となります。

 

しかし、ECremaxは、エンジンを回しながら洗浄ができるため、スラッジが溜まり張力が低下したピストンリングの洗浄が可能となります。

 

ピストンリングの張力が復活することで、エンジンパワー、レスポンスアップ、振動の低減、音が静かになる、などの効果があります。

 

洗浄に成功すると、微振動はなくなり全域でスムーズに回転するようになります。

 

洗浄が完了すると、1μフィルターはスラッジで真っ黒になってしまいました。

 

仕上げに、お好みのオイルを入れて完成です。

 

最後の走行試運転ですが、もはや別物?というくらいの激変です。

 

新車の時はこうだったんだろうなあ、というレベルです。

 

18万kmしているお車でしたが、ドライアイス洗浄によるカーボンクリーニングと合わせて豪華な洗浄を実施することで新車の様な状態へ復活しました。

 

これからも、安全、安心、快適にお乗りいただくことができれば、作業者としてこれ以上の喜ばしいことはありません。

 

今回はアテンザでのご紹介でしたが、マツダディーゼルの2.2、1.8、1.5リットルエンジンで同様の施工が可能です。

気になる方はお気軽にご相談ください。

 

ここまでご覧いただきありがとうございました。

 

 

ドライアイス洗浄によるマツダディーゼルカーボンクリーニングについて詳しくはバナーがタップ、またはクリックしてご覧ください。

 

その他の作業事例はこちらからご覧ください。

 

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  3. 型式
  4. 型式指定番号(5桁の数字)
  5. 類別区分番号(4桁の数字)
  6. 車名・車種
  7. 現在の走行距離
  8. 不具合の有無

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