平成26年式 スバル フォレスター SJ5
リニアトロニックCVT
オイルパン洗浄・ストレーナー交換
トルコン太郎の圧送交換のご依頼です。
神奈川県鎌倉市からご入庫いただきました。
遠路からのご入庫ありがとうございます。
現在の走行距離は69,702KMです。
『走行に問題がないが、ある回転域で滑り気味』ということで、今回のCVTオイル交換を実施することにしたそうです。
ディーラーではリニアトロニックCVTオイル交換を依頼しても受けてもらえないため、ネットでオートサプライ鈴木を見つけていただき、神奈川県鎌倉市からご入庫いただきました。
スバルリニアトロックCVTのオイル交換はオイルパン作業も含めて、朝一のご入庫で夕方完成の日帰り作業が可能ですが、遠路からのご入庫ということもあり、今回は午後からのご入庫でお車をお預かりして、ご自宅まで一旦電車でお帰りいただき、数日後にお引渡しの流れでお預かりさせていただくことになりました。
受付と問診の後、事前チェックの試運転を兼ねて、お客様を最寄り駅までお送りしながら現象確認を一緒にしてもらいましたが、私の運転操作では『ある回転域で滑り気味』の現象がうまく再現できませんでした。
お客様を駅で降ろしてからの復路でも現象確認できず。
CVTの調子、全体的なフィーリングは悪くないという印象です。
作業場へ戻り、故障コードチェックの後、問題がないことを確認して作業に入ります。
リフトでフォレスターを持ち上げます。
リニアトロックCVTです。
ドレンプラグを外してオイルを抜き取ります。
排出したオイルをサンプルに採取します。
オイルの排出が済んだらオイルパンを取り外します。
オイルパンを外した内部の様子です。
オイルストレーナーとご対面です。
オイルストレーナーを外します。
オイルストレーナー、新旧比較です。
新品はきれいな銀色ですが、使用後はスラッジが付着してダークグレーになってしまっています。
トルクレンチを使用してメーカー規定値で締め付けします。
ストレーナーの交換が終わりました。
次はオイルパンを洗浄します。
CVT内部の摩耗で発生する鉄粉を回収するためのマグネットです。
CVT車は鉄粉多めです。
大量のスラッジが吸着していますが、きれいに洗浄していきます。
マグネットを外した跡にも大量のスラッジが残っています。
オイルパンが黒いため、底に溜まっている汚れ具合がわかりません。
白いペーパーウエスで擦りつけると・・・
真っ黒です。
合わせ面に残っていた液状ガスケットもきれいに除去しました。
マグネットも新品同様に再生します。
オイルパンの底もピカピカに再生されました。
新品同様に再生されたオイルパン。
合わせ面に新品の液状ガスケットを塗布します。
オイルパンを素早く取り付けします。
トルクレンチを使用して規定値で締め付けします。
この後、液状ガスケットが落ち着くまで待ちます。
いよいよトルコン太郎をフォレスターと接続します。
まずは初期補充です。
最初の作業でオイルパンから抜けたCVTオイルと同量の補充をします。
今回の作業では、初期補充からプレ洗浄、最終交換まですべてスバル純正CVTオイル『スバルCVTフルードリニアトロニック2』を使用します。
左のボトル:最初に抜き取ったオイル
右のモニター:初期補充する新品の純正オイル(緑色の独特なオイルです)
初期補充は6.5リットルの補充になりました。
初期補充の後にフォレスターのエンジンを始動すると、車のCVT内部を流れているオイルがトルコン太郎のクリーナーモニターに流れ込んできます。
CVT内部に残っていた古いオイルと6.5リットル補充した新品のオイルが混ざりあってモニターの状態になります。
抜取り油との比較です。
多少きれいになっているのが確認できます。
この状態で一定時間クリーニングをしてから圧送交換の開始になります。
それでは13リットルのCVTオイルを使用して、CVT内部の洗浄のための1回目の圧送交換を開始します。
手前の廃油モニターは車から排出されてくるオイルが流れています。
少しずつきれいになっていく様子をご覧ください。
1回目の圧送交換が終了しました。
リニアトロニックCVTは大量のオイルが充填されています。
そのため、13リットルもの新品オイルを使用して圧送交換を実施しました。
きれいに交換できました。
抜取り油との比較も一目瞭然です。
この交換されたオイルがトルコン太郎のクリーニングモードでCVT内部の汚れを落としていきます。
クリーニングが終わりましたので最終となる2回目の圧送交換に入ります。
手前の廃油モニターがきれいになっていく様子をご覧ください。
それでは、圧送交換スタート!
2回目の13リットル交換が終了しました。
全量入れ替え成功です。
ここまできれいに交換できました。
廃油との比較。
このオイルなら車の調子があがること間違いないでしょう。
新油との比較。
左モニター:新油
右モニター:交換が終わって車の中を流れているオイル
新油同然まできれになりました。
最後にフルードレベル調整用のオイルを補充してトルコン太郎を切り離しします。
この後は規定温度まで強制冷却です。
CVTオイルの温度管理には外部診断機を使います。
適温になりましたので、オーバーフローにより適量に合わせます。
オイルの温度が高すぎも、低すぎもNG。
オイルの量が多すぎも、少なすぎもNG。
今回は純正オイルを使用していますので問題ありませんが、適合しないオイルでの交換ももちろんNG。
ひと昔前はアフター市場でATFやCVTオイル交換が原因によるトラブルが頻繁に発生していました。
オイルの入れすぎや不足、適合しない油種の補充、交換時の異物混入など・・・。
そこでメーカーはトラブル防止のため、レベルゲージを廃止して『メンテナンスフリー』としてしまいました。
そのため、今ではATFやCVTオイルの交換をきちんとできる店が無くなってしまいました。
ディーラーさえも交換を避けたがります。
オイルは劣化します。
劣化したオイルは様々な不具合を引き起こします。
オートサプライ鈴木では、年間100台以上のATF/CVTオイルの交換をしています。
劣化したオイルの交換は非常に有効なメンテナンスになります。
交換後にお客様からアンケートをいただきました。
ある回転域でのすべりも解消されたようです。
お客様の声
高品質の作業をして頂きました!
オススメ度 ★★★★★ 星5つ
走行7万KM弱のスバルフォレスターのリニアトロニックとう名のスバル無段変速機CVTがスリップし始める。
ボクサー(エンジン)がスリップ(ダウン)しては洒落にならず、対策を検討。
この度ご縁があってオートサプライ鈴木さんに高品質の作業をしていただきました!結果、スリップなくなり、エンジンブレーキも効くようになりました。
このアクセルOFFでの減速感は大切なフィーリングと考えます。
ありがとうございました!
アンケートのご協力ありがとうございました。
お問い合わせ
ご相談やお問い合わせはフォームからお願いします。
お見積り・作業依頼は車検証をご用意のうえフォームをご利用ください。
ご予約はお電話でも受付可能です。
タップで電話がかかります。
車検証をご用意の上お電話ください。
作業中や来店対応中は電話に出られない場合があります。