ホンダ車のAT/CVTミッションの特徴
上の画像はあるホンダ車のATミッション下部の画像です。
【参考画像】こちらは他メーカーのオイルパンのあるATミッション
画像で違いがわかりますでしょうか。
ホンダ車は他メーカーのようなAT/CVTにオイルパンがありません。
そのため、オイルパンを取り外して洗浄やコントロールバルブ部ストレーナーの交換などができません。
他メーカー車種の場合
オイルパンを取外して底に堆積しているスラッジの除去やストレーナーの交換は過走行車には必要不可欠な作業です。
【参考画像】他メーカー車種のオイルパン洗浄の様子
【参考画像)他メーカー車種のオイルパン洗浄・ストレーナー交換の様子
ホンダ車以外の他メーカー車種の場合、オイルパンを取外しすることで、AT/CVT内部の徹底洗浄が比較的容易に行えます。
故障リスクを抑えたホンダ車のATF/CVTオイル交換
中途半端なATF/CVTオイル交換は故障を招く恐れがあります。
特にホンダ車は注意が必要です。
ホンダはオイルパン洗浄が構造上できません。
そのため、他メーカー車種とは異なる方法で可能な限り内部を洗浄する必要があります。
1、ドレンプラグの鉄粉・スラッジ除去
2、トルコン太郎によるAT/CVT内部の洗浄
それでは、ホンダ車のためのATF/CVTオイル交換作業を紹介します。
1、ドレンプラグの鉄粉・スラッジ洗浄
画像のようにドレンプラグを外して内部のオイルを抜き取ります。
この抜取りでは全量の1/3~1/2しか抜けません。
これがドレンプラグです。
マグネットに鉄粉・スラッジが付着しています。
丁寧に洗浄します。
きれいに再生できました。
手作業で丁寧な洗浄をしています。
ガスケットは新品に交換します。
メーカーがしているトルクで締め付けします。
この後、先ほど抜けたATF/CVTオイルと同量の新油を補充します。
レベルゲージのパイプや専用のプラグから補充します。
初期補充するオイル量は車種により変わりますが、おおむね2~4リットルです。
ここまでがドレンプラグの洗浄作業になります。
他メーカー車種のオイルパン洗浄作業の代わりになる作業です。
2、トルコン太郎によるAT/CVT内部の洗浄
ドレンボルトの洗浄の次はAT/CVT内部の徹底洗浄です。
トルコン太郎を接続する準備をします。
オイルクーラーの配管を一部外してトルコン太郎のホースを接続します。
トルコン太郎を接続してエンジンを始動すると「クリーナーモニター」に車からオイルが流れ込んできます。
左のボトル(抜き取った廃油)と初期補充を終えたオイルの違いがわかりますでしょうか。
初期補充で3.2リットル交換したことになります。
ここからは全量分以上のオイルを使って交換して内部を洗浄していきます。
可能な限り多めのオイルを使用して交換するのがポイントです。
1回目の圧送交換終了後の様子です。先ほどよりもオイルがきれいになりました。
新油には洗浄作用があります。
剥がれ落ちたスラッジはトルコン太郎のフィルターで回収しながら内部を洗浄していきます。
洗浄が終わりましたらトルコン太郎の合図で2回目の圧送交換をします。
AT内部をしっかり洗浄してから2回目の交換が終わりました。
カメラを寄せて撮影してみました。
オイルが新車同然にまできれいになっています。
ここまできれいになれば、ほとんどの場合でAT/CVTの調子が良くなります。
ホンダ車に限らず、ATやCVTは10万KMを超えてくると不調が出始めます。
初期の不調であればこの作業でかなり緩和・改善されます。
致命的な故障になる前に徹底的なオイル交換が非常に有効です。
紹介した作業は2回できれいになりましたが、交換回数や使用するオイルの両はお車の状態に合わせて調整しています。
オイルフィルターについて
AT/CVTオイルパンが無いホンダ車のミッションは、オイルパンを分解して内部のATF/CVTオイルフィルターの交換はできません。
しかし、ごく一部の車種でミッション外部やオイルクーラー配管に装着されています。
ATF/CVTオイル交換と合わせて交換が可能です。
推奨ATF/CVTオイル
ホンダ車のATF/CVTオイル交換は、「ホンダ純正オイル」をおすすめしております。
適合オイルはお車の取扱説明書に記載がありますのでご確認ください。
主にAT車に使用する「ホンダ純正ATF-Z1」
主にCVTに使用する「ホンダ純正MHHF」
HCF-2やDW-1での交換も可能です。
費用について
- ATF/CVTオイル抜き取り
- ドレンプラグ洗浄・スラッジ除去
- 純正ATF/CVTオイル初期補充
- 内部洗浄(1回目圧送交換・プレ洗浄)
- 仕上げ交換(2回目交換)
- フルードレベル調整(ATF/CVTオイルの量調整)
ホンダ車のATF/CVTオイル交換は、上記1~6が基本パターンになります。
費用は約5~6万になります。
オイルフィルターの交換は3,000~6,000円です。
作業時間
ホンダ車のATF/CVTオイル交換は半日作業になります。
9:00~9:30のご入庫で、14:00完成お引き渡し
13:00~13:30のご入庫で、17:00完成お引渡し
オイルフィルターの装着箇所により、1日お預かりが必要な場合があります。
お問合せ
ホンダ車のAT/CVTオイル交換はお気軽にお問合せください。
ATF/CVTオイル交換のお見積りは車検証をご用意してこちらのフォームを利用ください。
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